パイオニアは29日、デジタルセットトップボックス(STB)「BD-V8700R」を発表した。ケーブルテレビ用のSTBは、メーカーがエンドユーザーにダイレクトに販売するのではなく、ケーブルテレビを行う事業者が導入し、エンドユーザーに販売、またはレンタルするという形を取る。BD-V8700Rの発売(事業者への)は10月上旬より。エンドユーザーへの販売/レンタルは、それ以降となる。なお、エンドユーザーへの販売/レンタル価格は、CATV事業者により異なる。
BD-V8700Rは、500GBのHDDとBDドライブを搭載したデジタルSTB。デジタルダブルチューナーを搭載しており、2番組の同時録画が可能だ。また、ダブルトランスコーダーにより、2番組同時の長時間録画(最大10倍)に対応する。また、2番組同時録画中でも、BDの再生、ダビングが可能で、ダビング中に録画や再生VODの視聴も行える。2番組の同時長時間録画に対応したのは、デジタルSTBとしては初。
USBポートも装備。録画したコンテンツを携帯電話に持ち出したり、デジタルカメラやデジタルビデオカメラで撮影した写真/ムービーの取り込み/編集にも対応している。
ネットワーク機能に対応するバージョンアップも予定されており、バージョンアップ後は、ホームネットワーク機能(DLNA)を利用できるようになる。同社では、同社のデジタルSTB「BD-V301」シリース(同じくDLNAに対応した録画機能付きデジタルSTB)との組み合わせを推奨しており、BD-V301との組みわせでは、BD-V8700Rに録画した番組を、ネットワーク経由で、BD-V301からストリーミング再生するだけでなく、ネットワーク経由でBD-301に録画することも可能になる。
BD-V8700Rは同社としては初のBDレコーダーということになるが(厳密にはBDレコーダー内蔵タイプのSTBだが)、同社によると、現在、民生用のBDレコーダーのリリースについては考えていないとのことだ。