TVアニメ『あそびにいくヨ!』で嘉和騎央役を務める田村睦心

先日、毎日放送、tvkにて最終回を迎えたTVアニメ『あそびにいくヨ!』。その放送を記念したトークイベント「みんなのところにあそびにいくヨ!」が、7月25日の大阪を皮切りに、8月19日に名古屋、9月12日に東京にて開催された。そこで今回は、本イベントの東京会場での様子を紹介しよう。

今回のイベントは、TVアニメ『あそびにいくヨ!』でも主人公の嘉和騎央役を務める田村睦心が主役。まずはMCを務めるエコロジ氏とともに、作品に関するトークをスタートした。最初のテーマは、イベントの3日後(9月15日)に発売となった、本作のBlu-ray/DVDの紹介から。机の上に置かれていた第一巻のBOXパッケージを眺めつつ、放電映像氏のイラストに「騎央が描かれていない」と田村は不満顔をみせる。「すべて騎央視点ですから」とフォローを入れるエコロジ氏に、なるほどと同意はする田村だが、「アシストロイドもいるのに」と納得がいかないという表情……。

「好きなキャラクターはアオイちゃんです」という田村。ヒロインの一人である双葉アオイの、ダークな過去を持ちながら、今ではいろいろなことに一生懸命に頑張っている姿勢が好きだと熱弁をふるう。すると、エコロジ氏から「エリスと真奈美は嫌いなんですね……」とツッコまれ、「ちがいますよ! 大好きです!!」と慌ててフォローする田村……というお約束の展開に、会場も大いに盛り上がる。

田村睦心とMCのエコロジ氏が『あそびにいくヨ!』トークを展開

9月15日に発売された『あそびにいくヨ!』のBD/DVD第一巻の内容を紹介

ちなみにエリスについては、「欠点のないところが好きだけど、人間(宇宙人)としては完璧すぎてちょっと怖い」とのことで、「好きなんだけど、恋人にするならアオイちゃん」という田村。一方、真奈美については、「恋愛に関して素直になれないところなどは、女性としてすごくわかるのですが、もうちょっと勇気を出してほしい」と語り、「すごくカッコいい子なので、こういう子が友達にいたらいいなと思う」との感想を述べた。

今回のイベントは、「Powerd by 総合学園ヒューマンアカデミー」ということで、会場は「総合学園ヒューマンアカデミー」。同校には「声優専攻」コースなどが用意されているということもあり、ここからは作品を少し離れて、「アフレコ」「声優」というテーマでのトークが展開された。

オーディションやアフレコ収録などの細かな流れという、普段でもなかなか聞くことのできない内容をプロの声優が語るとあって、来場者も興味深く耳を傾ける。アフレコについては、「テスト→ラストテスト→本番→直し」という実際の流れの説明のほか、田村がアフレコ中の台本の持ち方などを実演。さらに、「テスト」や「本番」の様子を生で披露すると、その真剣な演技および迫力に、会場からは大きな拍手が巻き起こった。

オーディションやアフレコの様子を実演する田村

また、来場者からの質問コーナーも、作品に関することから、声優を目指すうえでのアドバイスまで、非常にバラエティに富んだ内容。ここでは、そのいくつかを紹介しよう。

――嘉和騎央を演じるうえでこだわっているところは何ですか?

田村「あまり遊ばないようにしています。『あそびにいくヨ!』という作品なのにね(笑)。ちょっとやりすぎてしまって、『それは騎央じゃない』と注意されたこともありました」

ちなみにやりすぎた例として、エリスに迫られるシーンで、「お婿にいけない!」とアドリブを入れたところ、ダメ出しを受けたというエピソードが語られた。

――どんな役を演じてみたいですか?

田村「色っぽい女性やカッコいい女性を演じてみたいです」

もともと男の子役がやりたくて声優を目指したという田村だが、実は昔、『GS美神』の美神令子に憧れていたという衝撃(?)の告白。なお、『あそびにいくヨ!』では、JACK役をやってみたいとのことで、「(JACKの言い方で)"アンドローラ号"とか言ってみたいですよね (笑)」。

――声優を目指すうえでやっておいたほうがいいことはありますか?

田村「普通に勉強して、本を読んで、普通に生活するのが一番だと思います」

どんな役を演じるにもさまざまな知識が必要になってくるので、いろいろなことを学べるうちにちゃんと勉強しておいてほしいという田村。逆に声優の勉強は、「独学でやると変なクセがつくので、ちゃんとした指導者のもとで勉強したほうがいいです。変なクセがついてしまうと直しにくいので」というアドバイスを送っていた。

――声優になっていなかったら何をしていたと思いますか?

田村「あまり考えたことはないですね。小学1年生のころはお花屋さんになりたくて、その後がスチュワーデスで、小学4年生のころにはもう声優になりたいと思っていたので……」

ただ、CanCamなどを読むと、「一週間ぐらいはOLになってみたいって思いますね。一週間が限度だと思いますけど(笑)」。

イベントの最後にはジャンケン大会

トークや生アフレコ、質問コーナーなど盛りだくさんの内容で、予定を大きく上回るおよそ1時間20分の長丁場となった今回のイベント。東京では最終回を迎えたTVアニメ『あそびにいくヨ!』だが、本イベントも、9月26日の沖縄会場にてラストとなった。その様子についてはあらためてお伝えする予定だ。

(C)神野オキナ・メディアファクトリー/キャーティア大使館