"妻"に焦点を当てて、その姿を公表されているデータから読み解く「妻の正体~データ編」。今回のテーマは主婦の料理。生活防衛のために外食を控える「内食」がブームだが、主婦だってみんなが料理上手とは限らない。主婦は自分の料理をどう評価しているのだろうか? どんな言葉で料理をほめられるとうれしいのだろうか?
今回取り上げるのはキユーピーが行った「料理に対する実態調査」。9月2日、3日の両日、20~39歳の主婦500人を対象にインターネット調査した。
「あなたは料理が得意ですか」と聞いたところ、「得意」と答えたのは36%で、「とちらともいえない」が35%、「苦手」は29%だった。自分の料理の腕前を100点満点で採点してもらったところ、平均は「66.2点」だった。
「料理が上手い人はどんなポイントを抑えている人だと思いますか」と聞いたところ、もっとも多かったのは「味付け」、次いで「献立のバリエーションの豊富さ」、「見栄え」と続いた。自分の料理で苦手なポイントについては「献立のバリエーションの豊富さ」がもっとも多かった。ちなみに普段の料理で味付けが完ぺきだと思える確率は平均「65%」、料理の見栄えの成功率も平均「52%」だった。
献立のバリエーションの少なさに悩む主婦は多いようだが、「もう一品増やしたい」というときのためにどんなものをストックしているのだろうか? 「冷蔵庫にストックしているもの」でもっとも多かったのは「卵」(62%)、以下「豆腐」(53%)、「納豆」(38%)、「ウインナー・ソーセージ」(13%)、「もやし」(12%)と続いた。食材以外で多かったのは「冷凍食品」(66%)、「素材の缶詰(ツナ缶・カニ缶など)」(62%)。「具入り調味料(手づくりや市販品のソース・たれ類)」と答えた人も32%と多く、「具入りだと、ボリュームも出ておかずになるから」(39歳)、「野菜とかを一品加えるだけで、手づくり感が出るから」(35歳)といった理由が聞かれた。
料理が苦手な主婦も結構いるようだが、それでも頑張れるのは愛する家族のため。特に夫や子どもからのほめ言葉はかなり"効果"があるようだ。82%の主婦が「料理について、家族からほめられることはある」と回答。「料理に対するやる気が増した言葉」を聞いたところ、夫からの言葉では「お店で食べるより美味しいし、一緒食べるなんて幸せだ」、「今まで食べたなかでナンバーワンに輝きました」、子どもからの言葉では、「ママ、いつもご飯作ってくれてありがとう」といったものが挙がった。
逆にこれまで言われてショックだった言葉は、夫からの「今日の夕飯、これだけ?」、「メインの料理がないね」、子どもからの「給食の方がおいしい~」。「これは…あまり…おいしくないですね(なぜか敬語で)」などだった。