映画『恋愛戯曲』が18日、公開初日を迎え、深田恭子、椎名桔平、塚本高史、そして本作のメガホンをとった鴻上尚史が都内で舞台あいさつを行った。

左から、鴻上尚史監督、椎名桔平、深田恭子、塚本高史 拡大画像を見る

原作は鴻上尚史の同名戯曲で、舞台版は2001年、06年と2度上演され、大ヒットを記録した。本物の恋をしないと仕事が出来ないがけっぷち脚本家の真由美(深田)に何とか脚本を書いてもらいたいドラマプロデューサーの向井(椎名)が「何でもしますから書いてください」と懇願。逆に「じゃ私と恋に落ちて」と迫られてしまうという"強制恋愛"ストーリーだ。

深田にとって鴻上演出は初体験となるが、「今のお芝居にちょっとエッチなふりかけをかけてくださいとか、清水の舞台からちょっと飛び降りてくださいといった指示の仕方なんで難しかったですね」と少し戸惑いがあったことを明かした。一方の椎名は「『第三舞台』の演出家ですからね。今回、映画の演出を受けてみて、バランスの感覚のある、いろんな意味で上手な方だなと思いました」と絶賛していた。さらにわがままな脚本家(深田)に振り回されるプロデューサーという役柄に「深田さんというと、(ヤッターマンの)ドロンジョさまの印象があって。仕える喜びがありました(笑)」とコメントし、会場を笑わせていた。

そんな深田の恋愛観は「自分からは言わずに待つタイプ」とのことで、「アプローチが出来ないんですよ。理想の告白のされ方ですか? 海なんかで『大好き!』と叫ぶみたいなベタベタなのが好きですね。青春ぽいのにあこがれます」とコメント。そして最後に本作について「皆さんに観ていただいて、恋がしたいなと思っていただいたり、お仕事をしている時にも悩んでるのは自分だけじゃないと思っていただけたらいいですね。皆さんの明日の活力になってもらえたらいいですね」と笑顔でアピールしていた。映画『恋愛戯曲』はヒューマントラストシネマ有楽町ほかで全国公開。