映画『十三人の刺客』が25日、公開初日を迎え、都内の劇場で行われた舞台あいさつに役所広司、山田孝之、沢村一樹、高岡蒼甫、三池崇史監督らが出席した。
後列左から石垣佑磨、浪岡一喜、高岡蒼甫、市村正親、三池崇史監督、松方弘樹、六角精児、近藤公園、窪田正孝、前列左から伊原剛志、役所広司、山田孝之、沢村一樹 拡大画像を見る |
『十三人の刺客』は御目付役・島田新左衛門(役所広司)ら13人の刺客による、明石藩主・松平斉韶(まつだいらなりつぐ/稲垣五郎)暗殺の顛末を描いた時代劇。江戸で不条理な殺人を繰り返し参勤交代で帰国する斉韶を、道中にある落合宿で迎え撃つことを計画した島田たち。待ち伏せしたはずの刺客たちは裏をかかれ、増援した明石兵300人と戦うことに。13人対300人の死闘は、50分に及ぶ大殺陣回りとして描かれている。
この日の舞台あいさつには、と三池監督を含めた13人が、黒いスーツ姿で登壇。主演を務めた役所は「三池監督のもとに集まったスタッフ、キャストが血まみれ、泥まみれになって頑張った映画です。少しでも多くの方に見ていただけたら幸せです」とあいさつ。斉韶の腹心・鬼頭半兵衛を演じた市村は、「"敵"ということで、さすがにうちの殿(稲垣)は皆様の前に立てません。わたしが代わりにやってまいりました」とやや肩身が狭そうだったが、直後に態度が一変し、「ようやく初日を迎えることができたので、妻(篠原涼子)と一緒にお金を払って見に来たいと思います。彼女も惚れ直してくれるんじゃないかな~」とのろけた。
中堅、若手キャストの多くが「この作品に参加できたことが何よりもうれしい」と話す中、最年少の窪田正孝は「経験の浅い僕を呼んでくださった三池監督に感謝しています。この作品を"踏み台"にして…、踏み台? じゃなくて…、"良い経験"として役者の道を進んでいきたいと思います」と緊張した表情でコメント。リレー形式でヒット祈願だるまの目入れを済ませたキャストを代表して最後にマイクを手にした役所は、「みんな個性的で自分勝手に目を塗ったでしょ? でも、それを最後に三池監督がしっかり塗ってくれるという素晴らしいチームワークです。わたしたちは、窪田くんの"踏み台"として今後も頑張りたいと思います」と締めくくり、会場は爆笑の渦に包まれた。
映画『十三人の刺客』は、全国東宝系にて公開中。