コント日本一を決める「キングオブコント2010」の決勝戦が23日、東京・赤坂のTBSで行われ、キングオブコメディ(高橋健一・今野浩喜)が優勝し、賞金1,000万円を獲得した。

「キングオブコント2010」で優勝したキングオブコメディの高橋健一(左)と今野浩喜 拡大画像を見る

エントリー総数3,009組の中からTKO、ロッチ、ピース、キングオブコメディ、ジャルジャル、エレキコミック、ラバーガール、しずるの8組が決勝戦に臨み、2本のネタを披露。1本目の誘拐犯と人質のネタで908点、2本目の教習所での指導員と生徒のネタで928点と高得点を獲得したキングオブコメディが計1,836点で1位となり、3代目のキングに輝いた。最高得点となる942点を2回目に出したピースは67点の差で惜しくも2位だった。

大会中、父親に借金があることを告白した高橋は、優勝が決まった直後に「これで親父の借金の5分の一を返せます!」と喜び、決勝戦のMCを務めたダウンタウンの松本人志も「焼け石に水かもしれないですけどね(笑)、おもしろかったです!」と称賛した。

1本目が終了した時点で8組の中では最高得点だったため、規定により2本目のネタ順はラストに。今野は「相方がものすごく緊張してて、2本目の出番まで練習してました」と振り返り、高橋も「練習する時間が稼げてよかった」と安堵の表情を見せた。

キングオブコメディは結成11年目のコンビで、所属事務所のプロダクション人力舎が主宰する養成所・スクールJCAの6期生。2代目キング・東京03やドランクドラゴンの後輩にあたる。テンションの高い今野のボケに、高橋が冷静に突っ込むというスタイルで、着実にキャリアを積んだ。今後、ブレイクが期待されるが、今野は「キングオブコントのキングオブコメディです。わかりづらくてすみません。次回は、大会の名前をキングオブコメディに変えてもらうように交渉します」とアピールしていた。

「キングオブコント2010」決勝戦結果

順位 コンビ名 1本目得点 2本目得点 総合得点
1位 キングオブコメディ(プロダクション人力舎所属) 908点 928点 1,836点
2位 ピース(よしもとクリエイティブエージェンシー所属) 827点 942点 1,769点
3位 TKO(松竹芸能所属) 820点 916点 1,736点
4位 ジャルジャル(よしもとクリエイティブエージェンシー所属) 829点 898点 1,727点
5位 ラバーガール(プロダクション人力舎所属) 864点 830点 1,694点
6位 しずる(よしもとクリエイティブエージェンシー所属) 898点 772点 1,670点
7位 ロッチ(ワタナベエンターテインメント所属) 826点 781点 1,607点
8位 エレキコミック(トゥインクル・コーポレーション) 727点 720点 1,447点