田中貴金属工業は22日、投資に関する意識調査を発表した。同調査は6月4~30日、全国(首都圏・京阪神・中京・札幌・仙台・広島・北九州/福岡)の20歳から69歳一般男女500名(男性:50%、女性:50%)を対象に、訪問面接形式にて行われた。
投資に対する意識を尋ねたところ、「マネーゲームになるような投資はしたくない」が「とてもそう思う」と「まあそう思う」合わせて79%、「投資は長期のスタンスで行うべきだ」48%と約半数近くに上った。同社は「近年の金融市場への不安感からか、投資を短期的な売買による利益目的ではなく、長期的な資産形成を目的に実施するという、投資家の慎重な姿勢がうかがえます」と分析している。
一番最近購入した金融商品については、昨年と比較して「株式」は17%から14%、「外貨預金」は5%から3%へそれぞれ減少。一方、「投資信託」は8%から11%、「金投資」は0%から2%へそれぞれ増加という結果になった。一方、今後購入してみたい金融商品では、昨年行った同様の調査と比べ、1位「預貯金」は32%から40%、2位「株式」は11%から13%、3位は「金投資」9%から12%となり、投資先として一般的な「株式投資」に「金投資」が迫った。
金投資への関心度について質問すると、「金投資」に関心がある方の世代別の割合は、1位「30代」29%、2位「40代」27%、3位「50代」23%の順に。昨年の同調査では、1位「40代」23%、2位「50代」21%、3位「30代」18%だったことから、「金投資」への関心が若年層にも広がっていることが窺えるとしている。
金投資についてよいと思う点を尋ねたところ、昨年の同様の調査と比較して、1位「世界どこでも通用するから」は41%から42%、2位「世界で公平な価格で取り引きされるから」は23%から30%となった。3位「値上がりの可能性があるから」は、昨年の19%から24%と増加し、順位を4位から3位に伸ばす結果に。不安な点としては、「価格変動が大きそう」37%、「品質がわからない」「悪徳業者がいる」26%が挙げられ、比較的価格変動リスクの低い金投資に対する認識の違いや、信頼できる販売業者の情報の一般消費者の認知不足が浮き彫りになったとしている。