2年に一度開催されるフォトキナには、アマチュアからプロまで幅広いファンがおり、今回のphotokina 2010では期間中15万人の来場を見込んでいる。会場で気になった製品をみていこう。
富士フイルム
富士フイルムは、一眼レフカメラに匹敵する高画質を実現できる、高級コンパクトデジタルカメラ「FinePix X100」を開発発表した。「写真を撮る歓びを喚起させる」をコンセプトとし、来春発売を予定している。
同モデルでは、光学技術とデジタル技術の利点を融合させた「ハイブリッドビューファインダー」を搭載するのが大きな特徴。被写体を目で見たままの実像でとらえ、フレーミングができるというOVFのメリットと、シャッタースピードや絞り値などの多彩な情報を表示するEVFの利便性を両立させている。
また、新開発のフジノン23mm F2レンズを採用。そのレンズの性能を極限まで生かすAPS-Cサイズの1,230万画素CMOSセンサーも備えている。さらに「EXRプロセッサー」がカメラのスムーズな操作性を実現。高速AFのほか、OVFモードでシャッタータイムラグの極めて少ない撮影が可能となった。グラフィクス機能を強化することで、ハイブリッドビューファインダーや液晶モニターに表示される文字やアイコンなどの細かな描写も実現している。
フィルムカメラを思い起こされるノスタルジーな外見に、真新しい技術を詰め込んだカメラ。報道陣からも注目を集めていた。
(田口理穂)