Mac情報誌「Mac Fan」の人気連載をまとめた書籍『本田直之式 ハッピー・ワークスタイル 秘訣はiPhoneとMacの連携にあり』の発売記念イベントが9月14日、Apple Store, Ginzaで開かれた。共著者であるビジネス書作家の本田直之氏とITジャーナリストの松村太郎氏が登場し、iPhoneとMacを活かすための考え方を語った。

本書は、本田直之氏の考えるロジックと手法を、松村太郎氏の持つMac活用テクニックと組み合わせ、新たなワークスタイルを提案するというもの。今後はiPhone/ iPadアプリの電子書籍版もリリースされる予定になっている。

それでは、超満員で行われた、トークイベントの内容をお伝えしよう。

写真左 松村太郎:慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。キャスタリア取締役研究責任者。スマートフォンに特化した活動型メディア「Appetizer Japan」編集長。Twitterアカウントは「@taromatsumura」。写真右 本田直之:レバレッジコンサルティング代表取締役社長兼CEO。シティバンクなどの外資系企業を経て、バックスグループの経営に参画。現在は、日米のベンチャー企業への投資事業を行うと同時に6社の取締役・顧問に就任。東京、ハワイに拠点を構え、年の半分をハワイで生活するデュアルライフを送っている。Twitterアカウントは「@naohawaii

異色のコラボレーションが始まったきっかけ

松村 まず、本書が出版されるまでの経緯をお伝えしたいと思います。そのひとつに本田さんがパソコンをWindowsからMacに乗り換えたことがあります。

本田 Macに乗り換えたのは2008年末頃かな。iPhoneは2007年から使っていましたが、パソコンも前々から乗り換えたいと思っていたんですね。ただ、事情がありまして。実は妻がマイクロソフトの社員だったこともあって、Macに乗り換えたいと相談したんですが、軽く一蹴されまして(笑) その彼女がマイクロソフトを退職してしばらくしてから、Macに乗り換えたんです。

松村 去年の6月、本田さんがApple Storeでプレゼンテーションソフト「keynote」に関するイベントを行いました。keynoteは本田さんにとって、Macを使う一つの理由だったと聞いているのですが。

本田 そうですね。いろいろな理由があるんですが、アップルのスティーブ・ジョブズのプレゼンをよく見ていて、彼らがどうやってプレゼンをしているのかを調べたら、keynoteを使っていたんですね。それで、Macを使いたくなったというのはありますね。

短期間でMacの使い方を覚えたわけですが、僕は何かを使い始めたら、徐々に慣れていくのではなく、一気に使えるようにしています。そのほうが効率がいいんですね。時間を投資して後でリターンを回収する考え方といったらいいんでしょうか。たとえば、タッチタイピングが早くできれば、その分、時間を効率化できるわけじゃないですか。

だから、keynoteを使い始めたときも、Apple Storeでマンツーマン講習の「One to One」を受けたり、書籍を読み漁ったり、ジョブズのプレゼンテーションを自分なりに分析したりしました。

松村 私はそのイベントをMac Fanで「本田直之のプレゼンに学べ! Keynoteのススメ」という記事にまとめまして、そのときに本田さんと知り合ったわけです。