女性アイドルグループ・アイドリング!!!のフォンチーが、18・19日に東京・代々木公園で行われた「ベトナムフェスティバル2010」のサポーターズクラブ宣伝部長を務めた。日本生まれのベトナム人として、今回の大役に抜擢された彼女の一日に密着した。

「ベトナムフェスティバル2010」サポーターズクラブ宣伝部長を務め、伝統衣装のアオザイ姿を披露したフォンチー

今年で3回目を迎える同イベントは、ベトナムの食・文化・音楽を紹介し、日越文化交流の祭典として定着している。フォンチーはベトナムの伝統衣装であるアオザイを着て会場に登場。18日は黒、19日は白のアオザイを披露しており、「黒と白だと雰囲気が違いますよね。黒は小悪魔っぽくて、白は清楚なイメージに見えます」と感想を述べた。

会場に設置された飲食ブースおよび物販・展示ブースの数は60以上。その中にサポーターズクラブのブースも設置されており、フォンチーが自らブースに立つ場面も。「ベトナムフェスを120%楽しむための情報をツイッターで配信しています。皆さんも『@vf_supporters』をフォローしてください」と宣伝活動を行った。

飲食ブースの前ではお気に入りのベトナム料理を紹介した。「私のおすすめはココナツ風味のベトナムカレー。日本のカレーとはまた違う甘味や酸味があるので、まだ食べたことがない方も食べてみてください」と言う彼女は、代表的なベトナム料理の生春巻きについても、「作る人によって味も違うし、中の具も全然違ってくるんです。だから食べ比べてみると、『この味は自分の好みだな』という発見があると思いますよ」とこだわりを見せた。

サポーターズクラブのブースでは、ファンとじゃんけん大会も行った

飲食ブースの前でベトナム料理とタイ料理の魅力を紹介

ライブではベトナムのヒット曲を歌い、会場を盛り上げた

メインステージでは日本とベトナムのアーティストによるライブが行われ、観客も巻き込んでの盛り上がりを見せた。そんな中、フォンチーもステージに上がり、「Oi Tinh Yeu(オイ・ティン・ユー)」をベトナム語で熱唱。

本番前はかなり緊張したと言う彼女だが、観客の盛り上がりに、「緊張が一気になくなり、『よし。暴れよう!』と思ったんですよ(笑)」。その言葉通り、他のアーティストにも劣らない堂々たるパフォーマンスで観客を魅了。歌い終えた後、「ベトナムを愛しています。ベトナムは私の誇りです!」と興奮気味に話すと、会場から大歓声と拍手が湧き起こった。

メインステージでは、ベトナムのアーティストだけでなく、日本からも氏神一番やダイアモンド☆ユカイらが登場。熱いパフォーマンスを繰り広げた

今年のベトナムフェスティバルも大盛況のうちに幕を閉じ、「初めて体験したこともたくさんあって、新鮮な気持ちで臨むことができました。あらためてベトナム人でよかったなと思いました」とフォンチー。「フェスティバルは終わったけど、『これで終わり』にするのではなく、これからもベトナムに関わる仕事を続けていきたい。今回遊びに来てくれた皆さんも、ベトナムに興味を持って、これからもっと好きになっていただけるとうれしいです」と話していた。