"妻"に焦点を当てて、その姿を公表されているデータから読み解く「妻の正体~データ編」。今回のテーマは子育てママの「イライラ」。つい子どもにあたってしまう母親はどれくらいいるのか? どんなことにイライラしてしまうのだろうか?
今回取り上げるのはmedibaが同社のモバイルリサーチ専用会員を対象に実施した「子育てに関する調査」。調査期間は8月18、19の両日。20~39歳で3~12歳の子どもを持つ既婚女性295人から有効回答があった。
「子供に非がないのに、イライラして怒鳴ってしまった経験」について聞いたところ「ある」と答えたのは88.1%、ほぼ9割に上った。年代別では30代が87.4%だったのに対し20代は91.2%と高めだったが、有職者と専業主婦の差はほとんどなかった。
では、どんなときにイライラするのだろうか? 自由回答で答えてもらったところ、「保育園ではできていることを家ではできなかったり、やらなかったりするときイライラする」(28歳)、「何度言っても同じことを繰り返し、改善されないとき」(39歳)など、子どもが母親の言う通りに動かないシチュエーションを挙げる母親が多かった。
また、「子どもを優先せず、夫の自己中心的なふるまいのせいでイライラする」(31歳)、「夫は仕事でほとんど不在、自分の実家も遠く頼れない。疲れがたまったときにこの状況を感じると、自分しかこの子の世話をする人間がいないことにプレッシャーを感じてイライラする」(37歳)など、育児において周囲からの理解や協力が得られないこともイライラの原因となっているようだ。
子育ての悩みを相談する相手については、約9割(89.2%)が「いる」と回答。その相手について複数回答で答えてもらったところ、「友達」が77.2%ともっとも割合が高く、「夫」の65.4%を上回った。3番目は「母親」で62.0%、次は「兄弟」で22.1%だった。子どものしつけや育児方法に関して、児童相談所に相談した経験があるという人は全体の15.3%で、年代別では20代が19.3%で、30代の14.3%を5ポイント上回った。