2010年10月7日よりMBS、TBS、CBCにてアニメ『咎狗(とがいぬ)の血』が放送開始となる。『咎狗の血』は2005年に発売された同名PCゲームが原作。女性向け作品として発売されながらも、硬質な世界観と真正面から人間の愛憎を描いた作品として話題を集めた。また2008年にはプレイステーション 2用ソフトとしても発売されたほか、ドラマCDやノベルなど幅広く展開。ファンから愛され続ける本作が、原作発売5周年を迎える2010年にアニメ化される。

TVアニメ『咎狗の血』は2010年10月放送開始

■TVアニメ『咎狗の血』ストーリー概要
西暦20XX年。史上3度目の世界大戦"The 3rd division"が勃発。壊滅的な被害を被ったニホンは東西に分裂した。復興が遅々として進まぬ中、戦争しか知らずに育った若者たちは、ストリートファイト"Bl@ster"に興じ、鬱屈した心を紛わす。そんな若者たちの熱狂の渦の中に立つのは、Bl@ster無敗記録保持者・アキラ。だが、賞賛を浴びる彼の心は冷め切っていた。
ただ、生きているだけの日々。虚しさを募らせるアキラに、運命の濁流が襲いかかる。突然の逮捕。覚えの無い殺人罪。過酷な取調べ。そして、アキラの前に現れた謎の女。彼女との取り引きに応じたアキラは、麻薬組織"ヴィスキオ"の本拠地"トシマ"に向かう。自由と引き換えに、ヴィスキオの支配者"王(イル・レ)"を倒すために。殺人ゲーム"イグラ"のバトルフィールド、暴力と狂気が蔓延する無法地帯へ──。

キャストは、主役のアキラ役に『薄桜鬼』斎藤一役の鳥海浩輔、ケイスケ役に『銀魂』坂田銀時役の杉田智和、リン役に『コードギアス 反逆のルルーシュ』ルルーシュ役の福山潤など、PS2用ゲームから役を演じる声優陣が引き続き担当する。激しいアクションの多い本作だけに、アニメでキャスト陣がどんな掛け合いを見せてくれるのか楽しみなところ。また、血を見る展開など、過激な部分も本作の魅力のひとつで、それがアニメ内でどう表現されるのかにも注目したい。そして現在放送に先駆け、鳥海浩輔がパーソナリティーを務めるWEBラジオ第0回が、公式サイトにて配信中。ぜひ放送開始前にチェックしてほしい。

メインキャスト陣が語るTVアニメ『咎狗の血』

放送も近付くなか、第2話のアフレコ収録が行われたスタジオにて、アキラ役の鳥海浩輔、ケイスケ役の杉田智和、リン役の福山潤、源泉役の一条和矢、シキ役の緑川光、ナノ役の山崎たくみといった6名が語ったアニメの見どころや作品の魅力などを紹介しよう。


■鳥海浩輔 (アキラ役)
アキラは突然事件に巻き込まれてしまうキャラです。しかし、それに屈さずに頑張る、強い心を持っていますね。僕はPS2版からアキラを演じていますが、アニメだからと演じ方を変えたりはせずにアフレコに臨んでいます。そしてアニメで注目してほしいのは、やっぱりアクションです。ゲームでは止め絵でしたが、アニメとなり動きが出ることで、本作の世界観にも広がりが出てくると思います。ハードな描写もあると思いますが、それを含めて楽しんでいただければと思います。期待してくださいと、胸をはって言える作品になると思います。そして、その期待を上回る作品にしたいと思います。

■杉田智和 (ケイスケ役)
優しいけれども、どこか気弱というケイスケの性格は、アニメになっても変わらないですね。彼が物語のなかで感じる不安感など、視聴者のみなさんに一番近い感情を持っている子ではないでしょうか。なので本作のなかでは、共感を覚えやすい存在だと思いますよ。

■福山潤 (リン役)
寡黙なキャラが多い本作ですが、リンは本当によくしゃべります。暗い排他的な世界において、明るい一服の清涼剤になれるのではないかと思っています。アニメではゲームの世界で作り上げられたものが、自分たちの声が入ることで、どう変わっていくのか楽しみです。本作はハードな内容にも関わらず女性が支持しているという点で、自分の女性向けゲームに対する認識を変えた、衝撃的な作品です。キャスト一丸となって頑張りますので、ぜひ楽しみにしていてください。

■一条和矢 (源泉役)
源泉は情報屋という、トシマの世界ではなくてはならない裏稼業的な職業に就く存在です。自分の年齢に比べて若いキャラクターではありますが、大人の雰囲気を出して演じていきたいです。原作ゲーム発売から5年が経とうというなかのアニメ化で、それに参加できる我々も嬉しいですし、興奮しています。ぜひみなさんも同じく興奮しながら、放映を待っていてください。

■緑川光 (シキ役)
シキは寡黙なキャラで、この世界観のカリスマですね。ただアニメでは、寡黙だからと守りに入っていないです。実際にアフレコ現場では、第1話のシキのセリフの殆が変更されたりと、スタッフのこだわりを感じました。長年愛されてきた作品のアニメ化で、制作陣には相当プレッシャーが掛かっていると思いますし、いいものを作る自信がなければ、アニメ化には踏み切らなかっただろうと思っています。僕自身も、いい作品になると期待しています。

■山崎たくみ (ナノ役)
ナノは寡黙なキャラの極みにいるキャラですね。とにかくとことん謎めいた存在なので、最終回が終わっても謎のままでいようかと思っているぐらいです(笑)。原作をプレイされた方は様々な物語のルートがあることをご存じかと思います。そのうち、どのストーリーがどういう形で描かれ、そしてほかのルートとどう絡んでくるのかは、演じている僕たちもまだわからないです。原作を知る方もそうでない方も、アニメでどんな展開が待っているのか、いちから見守ってくださればと思います。



男たちが荒廃した日本を舞台に描く、狂気と愛憎の物語……。TVアニメ『咎狗の血』は、MBS (10月7日・25時25分~)、TBS (10月8日・26時10分~、※通常より15分遅れ)、CBC (10月13日・26時00分~)ほかにて放送開始。ニコニコ動画、バンダイチャンネル、Showtimeなどでの配信も行われる予定となっている。

(C) Nitroplus/HOBIBOX・「咎狗の血」製作委員会・MBS