最近のデジカメって、本当に何でもできるのね。

動画撮影や画像編集は、寿司でいうとガリ、牛丼でいうと紅ショウガみたいなもので、もはやついてきて当たり前。さらに9月24日にニコンから発売される「COOLPIX S1100pj」に至っては、プロジェクター機能までついているというからすごい時代になったもんです。

ストラップの先についてるのはタッチペン。COOLPIX S1100pjの操作はほぼすべてタッチパネルで行う

今回ラッキーにも、そのCOOLPIX S1100pjを手にする機会を得たので、さっそく色々と使ってみることにしました。

まずは、マニュアルを読んだときから気になっていた「ミニチュア効果」と「魚眼効果」のデジタルフィルターを試してみることに。

ミニチュア効果とはその名の通り、撮影した風景をミニチュアのように見せる効果のこと。さらっと書いたけど、一眼レフでこれをやろうとするとティルト・シフトレンズというわりと値の張るレンズが必要になるのでなかなか手が出ないのです。

で、それがCOOLPIX S1100pjだとワンタッチで加工できてしまうとのこと。

こういう何てことはない景色が

ほら! ミニチュアっぽい!

これは楽しい! 思わず撮ってはフィルター、撮ってはフィルターを繰り返してしまい、メモリーカードがミニチュア効果写真で埋まってしまいました。いかん、はしゃいでいる場合じゃなかった。次は魚眼効果を試してみよう。

魚眼効果は、簡単にいうとドアののぞき窓から見たような、中心から丸く歪んだ景色が撮れるフィルターのこと。だけどこれがなかなか難しい。たとえば近所の猫を撮影して、魚眼効果でもっとふっくらさせてみようと思ったのですが……。

かわいい猫が

妖怪に

なんど撮影しても

妖怪に

僕が使うと魚眼効果ではなく妖怪効果になってしまうみたい。でもこうやって色々いじるのが楽しいのです。

続いては個人的に一番楽しみにしていたプロジェクター機能を試してみることに。

……とはいえ、使う前はまだ半信半疑でした。本当にちゃんと映るのか?

まずは投映用に昼ご飯を撮影。

大好物のチーズエッグカレーである

うん、美味しそう。
で、これをプロジェクター機能を使って自室の壁に映し出してみると……。

おお!

すごい! ちゃんと綺麗に見える!

ちなみにこのプロジェクターの投映サイズは可変で、スクリーンから離れるほど大きくなっていきます。最長投映距離は2.4mで、最大投映サイズは47型。この写真での壁までの距離は約1m。背後ではうっかり消し忘れたPCモニターが点灯していたのですが、その程度の光なら邪魔にもならず、ご覧の通り普通に見ることができます。

意外と綺麗に映ることに気をよくして、今度は浴室で投映してみました。

わかりにくいですが浴室の壁です

電気を消せばこれもバッチリです。というか部屋より壁が滑らかなのでさらに綺麗に映ります。COOLPIX S1100pjにはスライドショーの機能があるので、風呂にゆっくり浸かりながら、撮影した写真を眺めるという使い方ができそうですね(湿気対策は必要だけど)。

こんな風に部屋の中で投映するのがポピュラーな使い方だと思うのですが、せっかくなので外に出てやってみることにしました。どんなものがスクリーンとして使えるのでしょうか。

黒いと無理かなと思いきや

まずはマンションの1階で黒いドアに向かってポチッと投映。さすがに無理かなと思っていたらちゃんと映りました。昼間でもあまり光が入らない薄暗い場所だったのが良かったのかな。

続いて家の裏にあるブロック塀。白っぽいから映せるんじゃないの? という僕の無茶ぶりにしっかり応えてくれたCOOLPIX S1100pjにだんだん愛着が湧いてきました。やるな、おまえ。

さすがに昼間は無理だが

夜なら少々街灯があってもこの通り

この他にも色々ためしてみたのですが、夜道程度の暗さならそれなりに場所を問わず投映できるようです。

で、ふと思いついたのですが、これを活用するとサプライズプロポーズだって出来るんじゃないですかね!?

どういうことかというと、だから、つまり、アレですよ。レストランとか居酒屋に恋人と行って、旅行中の写真なんかを壁に投映しつつ、鑑賞会を開くとするじゃないですか。

で、「ここ楽しかったねー」「うふふ」みたいな甘ったるい会話をしながら次々写真を繰っていると……。

!?

突然出現する「結婚しよう!」の言葉! ハイきた! 泣くね、これは泣くね!(恥ずかしさで)

あるいは、さりげなく彼女に紙ナプキンを渡す……と見せかけてそこに文字がドーン!

!!??

……うん、まぁ、僕が女性ならこんなプロポーズには即座に「NO!!!」を突きつけますけどね。

要するに何がやりたかったのかというと、意外と何でもスクリーンとして使えるんだぞってことを伝えたかっただけでした。ごめんなさい。

上の画像を作っているときに訪れる"俺なにやってんだ"感