デノンは17日、AVサラウンドレシーバー「AVR-4311」を発表した。10月中旬発売で、価格は25万2,000円。

最新環境に対応した9.2chAVサラウンドレシーバ「AVR-4311」。従来のAVC-4310とは異なり、AVアンプではなくレシーバーとなった本機には、FM/AMチューナーも内蔵されている

AVR-4311は、昨年6月に発売した「AVC-4310」の後継モデル。3D映像の伝送やARCに対応したHDMI Ver.1.4aを採用するなど、最新環境に対応している(HDMI端子は、従来の6入力/2出力から、7入力/2出力に増やされた)。

また、従来は7chだったパワーアンプは9chに増やされた。定格出力は、各chとも140W(8Ω、20Hz-20kHz、THD0.05%)。Audyssey DSX、Dolby Pro Logic IIzのプロセッサーも搭載しており、高さ方向の音場表現を含んだサラウンド再生を実現する。デコーダーは11.2ch分搭載されており、同様に11.2chのプリアウトも搭載される。

スピーカー端子は11系統装備されており(そのほかにサブウーファープリアウトを2系統)、アサイン機能も充実。基本的には、5.2ch以外の4ch分をフロントハイ/フロントサイド/サラウンドバック/フロントスピーカーのバイアンプ駆動などにアサインするというスタイルとなるが、既存のピュアオーディオ用のシステムに、サラウンド環境をプラスする場合などには、外部のステレオアンプでフロントchを駆動する11.2ch環境も利用可能。その場合には、AVR-4311のフロント用スピーカー端子を別のチャンネルにアサインすることもできる。

11ch分のスピーカー端子を装備。アサイン機能も充実している

もちろん、従来モデル同様、DENON LINK 4thにも対応。「DBP-4010UD」などの対応モデルと組み合せることで、同一マスタークロックによる、ジッターを抑えた伝送を実現する。 また、iTunes 10に搭載されているAirPlay機能にも正式対応。iTunesの音楽を、ネットワーク経由でストリーミング再生できる。iTunesの出力をAVR-4311にすれば、iTunes側からAVR-4311のボリュームコントロールが可能。また、AVR-4311側からiTunesの基本操作も行える。

App Storeから「Remote」アプリをダウンロードすれば、iPhone/iPod touchでのコントロールも可能になる。もちろん、メディアクライアント機能も搭載。DLNAは1.5となり、Windows Media Player Ver.12から、AVR-4311を再生機器として選択することも可能だ。

音場設定機能は、従来のAudyssey MultEQ XTから、最新のAudyssey MultEQ XT 32へと変更。従来のXTに比べて32倍の解像度となり、低域の分解能力がアップ。残響音の追跡能力も向上している。