KDDIは9月17日、都内で記者会見を開き、中国ソーシャルゲーム大手のRekoo media、および同社国内拠点のRekoo Japanと提携して、携帯電話向けソーシャルゲーム「サンシャイン王国」を10月14日より提供することを発表した。Rekoo mediaは人気のmixiアプリ「サンシャイン牧場」を開発したことで知られるソーシャルゲーム大手。
サンシャイン王国はKDDIのau携帯だけでなく、NTTドコモ、ソフトバンクモバイルの携帯電話向けにも提供される。また、2010年冬頃にはAndroid携帯、PC向けアプリケーションも提供される予定。
記者会見で最初に登壇したKDDI 代表取締役執行役員専務の高橋誠氏は、顧客との接点が今日多様化していることを指摘。今回発表したサンシャイン王国は、今年7月に発表した「セカイカメラZOOM」に続く、新たな顧客接点として提供サービスだと説明した。また、「一般的な携帯電話のほかに、スマートフォン、PC、その他の端末とデバイスも多様化している」との考えから、マルチデバイス向けにコンテンツを展開していく方針を明らかにした。加えて、配信、認証、課金といった部分についても、「トレンドにいち早く対応し、新たなプラットフォームを創出する」とした。
続いて、Rekoo media、Rekoo Japan CEOのパトリック・リュー氏が、サンシャイン王国の概要を紹介。いつでも、どこでも楽しめて、携帯の他のコンテンツへの入口にもなるサンシャイン王国を、「ビジュアルポータル」と表現し、新たなライフスタイルであると述べた。ゲームの内容は、ユーザーが自分の王国を創り上げていくというもので、友人の王国を訪問したり、宝探しや探検などを楽しむことができる。ゲーム上でのつながりであるソーシャルグラフと、携帯のアドレス帳という現実のつながりを重ねられる点(au携帯電話のみ)が特長で、ゲームに参加している友人を探したり、友人と協力してゲームを進めることが可能になる。また、ゲーム内では、王国を創り上げる過程で建物はCO2を排出し、植物はCO2を吸収するというルールが設けられており、"エコ"にも注意が払われている。
サンシャイン王国が提供されるのは、10月14日。Flash Lite 2.0以上を搭載した携帯電話で利用できる。登録料・月額利用料は無料(別途、パケット通信料が必要)。また、一部アイテムが有料となる。