キャセイパシフィック航空(以下、キャセイ)は、今年の冬スケジュールから日本路線を大増便。関空-香港線を1日3便から4便に増やし、福岡-香港線は子会社の香港ドラゴン航空が1日1便を再開。そして羽田-香港線を1日2便のスケジュールでスタートする。
16日に都内で行われた記者会見の席上、サイモン・ラージ日本支社長は、「航空業界はここ数年厳しい環境にあったが、アジアの渡航者数が伸び、またビジネスクラスの搭乗率も上がり、08年の金融ショック以前の状況に戻ったといえる」との見方を示した。
また、成田便も好調で特に観光旅行に人気があるとしながら、「東京都心のビジネスマンにとって、貴重な時間を節約できる価値がある」と羽田路線の利便性の高さをアピール。キャセイは羽田から2便、成田から5便を運航し、首都圏と香港を結ぶ便は1日7往復になった。ただ、成田線は1便を減便しての5便。さらに、キャセイは名古屋、札幌、福岡からも香港へのフライトがあり、日本路線は週90便以上と充実のネットワークが形成されている。
羽田発着便は香港から先へ行くにも乗り継ぎしやすいスケジュールで、デリーやホーチミンシティなどアジア各地へ便利にアクセス可能だ。ちなみに、この羽田-香港にはボーイング747-400型機も使われ、同機にはファーストクラスも設置されるが、このファーストクラスの割引運賃も発売される。
羽田便ではキャンペーンも実施。「ダブル アジア・マイルキャンペーン」では、たとえば10月31日から11月30日までの間にエコノミークラスで香港まで往復すると7,212マイルを獲得できる。
羽田は32年前までは首都圏における国際線の拠点空港で、キャセイもそれまでは羽田-香港線を運航していた。そのため今回の羽田線乗り入れは"再就航"になるわけだが、サイモン日本支社長も「羽田に帰って来られたことをうれしく思う」と語っている。