ニコンは15日、デジタル一眼レフカメラ感覚で高度な撮影を楽しめるという、「COOLPIX(クールピクス) シリーズ」のフラッグシップモデル「COOLPIX P7000」を9月24日に発売すると発表した。価格はオープンで、推定市場価格は6万円前後。

「COOLPIX P7000」カラーはブラックのみ

同製品は、「COOLPIX P6000」の画質や撮影機能、操作性などを進化させた本格派コンパクトデジタルカメラ。撮像素子に有効画素数1,010万画素の1/1.7型原色CCDセンサーを、レンズに35mm判換算で広角28mmから望遠200mm相当の光学7.1倍ズームNIKKORレンズを搭載する。

画像処理エンジンには、シャープで階調表現の豊かな写真を撮影でき、画像処理速度も強化された新開発の「EXPEED C2」を採用。レンズからの光を減光してシャッタースピードを3段分遅くできる内蔵NDフィルターも新たに搭載し、明るい場所でもスローシャッターによる撮影が行える。

ズーム撮影時に、あらかじめ設定しておいた焦点距離へと簡単に切り換えられる新機能「ズームメモリー」を搭載し、広角側から望遠側へ瞬時に焦点距離を変更することが可能となっている。また、ユーザーが調整したカメラ設定を3つまで登録できる「ユーザーセッティングモード」も採用され、登録した設定をモードダイヤルの操作ですぐに呼び出すこともできる。

液晶モニターは3型TFT液晶(約92万ドット)。反射防止コートや5段階の輝度調節機能が付いている

そのほか、暗いシーンでも優れた描写力を発揮する多彩な高感度機能、起動時間が約0.95秒、撮影タイムラグが約0.23秒という高速レスポンス、写真の露出をヒストグラム(明るさの分布グラフ)で確認できる新機能「トーンレベルインフォメーション」などを搭載。

電源には付属のリチウムイオン充電池を使用し、記録メディアは約79MBの内蔵メモリーのほか、SD / SDHC / SDXCカードに対応。突起物を含まないサイズは、約114.2(W)mm×77(H)mm×44.8(D)mmで、バッテリーとメモリーカードを含んだ重量は約360g。