KDDI、沖縄セルラーは14日、KDDIデザイニングスタジオ(東京・原宿)において劇場映画「ラブコメ」の完成報告会見を行った。会見では出演者の香里奈、北乃きい、田中圭、渡部篤郎と監督の平川雄一朗が登壇し、トークセッションで撮影秘話などを語った。
同社では、au携帯端末ユーザーへの動画配信サービスの一環として2009年4月よりオリジナルドラマの製作を開始しており、視聴率を急速に伸ばしている。ラブコメは今夏のauキャンペーン「LISMO Fes!」から生まれた映画で、携帯キャリアが100%出資して製作した映画としても注目されている。
映画の内容は、「観る人すべてが優しく温かい気持ちになるラブコメディ」(資料より)。原作は松久淳+田中渉の小説「ラブコメ」(小学館刊)、監督は映画「ROOKIES」の平川雄一朗。9月25日から、新宿バルト9ほかで全国公開される。また、LISMO Fes!では劇場映画と連動したプロローグドラマ「Sweet 9 Flowords ~愛しい9つの花言葉 ~」が限定配信される。
出演者全員が口にしていたのが「心が温かくなれる映画」という言葉だったが、田中圭はそこに「男が見て、勇気をもらえる映画です」と付け加えた。個性的なキャスティングが目を引く本作だが、平川監督によれば、それぞれの役者が醸しだす雰囲気を大事にしながら撮影したという。
同社グループ戦略統括本部新規ビジネス推進本部本部長の雨宮俊武氏によれば、今回の映画は当初、20代、30代の女性をターゲット層のメインに想定していたという。でも、完成した作品は「全ての年齢層の男女が楽しめるものになった」と雨宮氏も絶賛。「私でも、映画中に共感できるシーンがたくさんあった。あらゆる人に観て欲しい」とコメントした。