金融先物取引業協会は14日、店頭外国為替証拠金取引(FX)の2010年8月の取引高と売建玉・買建玉の月末残高の速報値を発表した。
2010年8月の速報値は、金融先物取引業協会の参加会員58社からのデータをもとにしている。これによると、2010年8月の全通貨ペアの円建て取引金額は、前月比32.6%減の109兆6,155億円だった。前月比で減少するのは、6月から3カ月連続となる。
8月に減少した理由について、金融先物取引業協会では、「(8月から施行された)レバレッジ規制の影響と考えることができる」と話している。
FX取引では、2010年8月の取引所為替証拠金取引『くりっく365』の取引数量についても、前月比12.4%減、前年同月比38.6%増の7,724,032枚となっており、これもレバレッジ規制の影響とみられる。9月以降もこうした傾向が続くかが注目される。
なお、8月の店頭FX速報値のデータを提供した58社による2010年度第1四半期(2010年4月~6月)の全会員(店頭外国為替証拠金取引の実績のあった会員は87社)の取引金額に対する割合は、98.37%、同じく建玉に対する割合は95.64%だった。