アウディジャパンは、新世代クアトロなどの最新パワートレイン技術を搭載したプレミアムスポーツクーペ「Audi RS 5」の発売を開始した。ハンドル位置は右と左の両方が用意される。トランスミッションはデュアルクラッチ搭載の7速Sトロニック。価格は1204万円。

Audi RS 5

Audi RS 5リア

Audi RS 5は、Audiのスポーツモデル開発を手がける「quattro GmbH」が開発を手がけたモデル。450psを発生し、4.6秒で時速100kmへ到達する手組みの4.2L V8 FSIエンジンを搭載した。エンジン本体の効率化に加え、エンジン負荷の低い時にオルタネーターの電力をバッテリーに蓄え、エンジン負荷の大きなときに放出し、エンジンパワーロスを抑え、燃費を向上する「エネルギー回生システム」などにより、環境性能も高めているという。

4.2L V8 FSIエンジン

4.2L V8 FSIエンジン イラスト

この新クワトロシステム(フルタイム4WDシステム)は、軽量でコンパクトな「クラウンギヤ型センターディファレンシャル」を採用し、機械式ギヤ構造でトルク配分のレスポンスを向上しつつ、従来比で2kg軽量化した。また、路面状況に応じて前後輪のトルク配分を最大でフロント70%、リア85%に設定できるようになった。このセンターディファレンシャルのほか、4輪ベクタリングシステムやリアスポーツディファレンシャル、ドライビングシーンに合わせてエンジン出力やトランスミッション、ステアリング作動特性を変化させるアウディドライブセレクトなど、パワートレイン技術を投入し、高い次元のドラビングダイナミクスを実現したという。そのほか、トランクリッドに電動昇降式のスポイラーが組み込まれる。

デュアルクラッチトランスミッション

クラウンギヤ型センターディファレンシャル

インテリアでは、シルクナッパレザーを採用したRS専用フロントスポーツシートや、ランプタイマー機能付きDIS(ドライバーインフォメーションシステム)、ピアノブラックフィニッシュのメータートリム、リアルカーボンのデコラティブパネル、バング&オルフセンサウンドシステム、12セグ地上デジタルTV対応HDDナビゲーションシステムなどを備える。

インストルメントパネル

シフトレバーにもRS5ロゴが配される