セブン&アイ・ホールディングスは10日、同社の連結子会社であるセブン&アイ・フィナンシャル・グループ及びそごう・西武について、2010年3月17日に締結したクレディセゾンとの基本合意書に基づき、今後のカード事業成長に向け、包括的業務提携契約を締結したと発表した。

包括的業務提携の内容は、(1)現在、そごう・西武がクレディセゾンとの間で行っている提携カード事業の合弁会社化、(2)セブン&アイ・ホールディングスグループにおける上記合弁会社によるカード事業の展開、(3)クレディセゾンとの提携、となっている。

(1)については、現在、クレディセゾンが発行会社となっているカード事業を、同社100%子会社(2010年9月17日に準備会社「セブンCSカードサービス」設立予定)に吸収分割し(2011年4月1日予定)、同時にセブン&アイ・フィナンシャル・グループが株式51%を取得する。以降両社は、合弁会社を通じ、「サービス強化を図りながらカード事業を推進する」(セブン&アイ・ホールディングス)。

(2)に関して、合弁会社「セブンCSカードサービス」(資本金は1億円を予定)とセブン&アイ・フィナンシャル・グループは、合弁会社とアイワイ・カード・サービスのカード事業統合(2013年3月までを目途)や、セブン&アイ・ホールディング スグループ内の共通ポイントの導入などの詳細検討を今後開始し、同グループでのカード事業を展開していく。

(3)では、セブン&アイ・ホールディングス グループ各社は、クレディセゾンとの直接加盟店契約、双方の会員送客に関する協力(永久不滅ポイントの活用など)、保険商品の販売に関する協業、永久不滅.comなどを通じたネット連携及び相互送客などを推進する。さらに、同グループのアジア事業展開へのカード事業協力など、「両社が双方メリットある分野での協力も今後検討を進めていく」(セブン&アイ・ホールディングス)としている。