9月9日よりBest Buy店舗での販売が開始されたKindle

家電量販チェーン大手の米Best Buyは9月9日(現地時間)、同店舗内でKindleの販売に乗り出したことを発表した。ライバルのSony Readerや、Barnes & NobleのnookはすでにBest Buyでのチャネル販売を行っており、Amazon.comもまたこれらライバルに対抗していくのが狙いとみられる。

Best Buyによれば、対象となるのはKindle Wi-Fi/3Gの2モデルとKindle Deluxeで、前2者が今秋中の間もなくのタイミング、後者が秋後半になる見込みだという。価格はWi-Fi版が139.99ドル、3G版が189.99ドルとなる。Kindleは依然として電子ブックリーダー市場で7割近いシェアを誇っているが、今後直販だけでは新規ユーザー獲得や市場拡大局面で不利になるとみられ、今回のタイミングでのリテールチャネル参入を決断したと考えられる。なお、Best BuyはAppleの認定リセラーにもなっており、各店舗ではMac製品とともにiPhoneやiPadなどの販売も行われている。今回のKindle参入で、Best Buy店舗には電子ブックリーダー競合製品のほとんどが揃ったことになる。