Samsung Electronicsは9月7日、1GHz動作のARM Cortex A9を搭載したデュアルコア・アプリケーションプロセッサ「Orion (コードネーム)」を発表した。タブレットやスマートフォン、ネットブックなどのモバイルデバイスにおいて、消費電力を抑えながらリッチなマルチメディア機能を実現する。
Orionは45nmプロセスで製造される。ARM Cortex A9コアは、それぞれ32KBのデータキャッシュと32KBの命令キャッシュを搭載。1MBの2次キャッシュがCPUの処理性能を最大限化し、マルチタスク環境でスムースな切り替えを実現する。30fpsの1080pフルHDビデオや3Dゲームなどデータインテンシブなマルチメディアアプリケーションをサポートできるようにメモリーインターフェイスおよびバスアーキテクチャをデザインし、ハードウエアアクセラレーションを強化。最新のGPUは前世代からおよそ5倍の3Dグラフィックス性能を発揮するという。
またマルチタスク動作でのマルチディスプレイ環境を実現するトリプルディスプレイ・コントローラをオンボードで備える。HDMI 1.3aインターフェイスを通じた外部ディスプレイ(TVやモニターなど)と共に、オンデバイスで2つのディスプレイをサポートする。
Orionは2010年第4四半期に一部の顧客への出荷を開始し、2011年前半に量産に移る計画だ。