フォルクスワーゲン グループ ジャパンは9月7日、同社のSUVである「ティグアン(Tiguan)」に新開発の湿式7速DSGを搭載するなどの仕様変更を行ない、合わせて特別仕様車「ライストン(Leistung)」発売した。価格はライストンが385万円、「Rライン(R-Line)」が421万円。
DSGはフォルクスワーゲンのデュアルクラッチトランスミッション。すでに日本で発売されるモデルの8割に搭載されている。今回の湿式7速DSGは、SUVや商用車など、大トルクモデルへの搭載を目的に開発されたもの。最大許容トルク600Nm、最高許容出力275kWで、車体総重量3.2tまでのモデルに対応している。従来の湿式6速DSGをベースにしているが、7速化にあたり多くの部分を新設計した。最大の違いはリバースギアの伝達プロセス。リバースギア用シャフトを廃し、インプットシャフト、アウトプットシャフトという2本構成にしたことで、7速化にもかかわらず、重量を6速DSGとほぼ同じに抑えた。
ライストンは、人気が高かった従来のグレード「スポーツ&スタイル」の内外装を採用。エンジンには「トラック&フィールド」に利用されていた125kW(170PS)の2.0L TSIを搭載する。なお、「ライストン」は"性能、効率"を意味するドイツ語。「Rライン」は、専用内外装や、スポーツサスペンション、19インチアルミホイールを採用する上位モデル。パワートレーンはライストンと同じ170PSの2.0L TSIエンジン。
燃費は両モデルともに11.6km/Lと、従来モデルから20%向上した。また、ティグアンは従来3グレードだったが、ライストンとRラインの2グレードに改められた。