NYとカナダ勢が休みという低流動性の中、株式市場では前週の流れを引き継いで若干堅調に推移するも、為替市場ではイギリスポンドが、経済指標だけではなくニ番底懸念のコメントなどを受けて軟調に推移した。
今週のBOE金融政策委員会における、さらなる量的緩和の可能性の噂も重しとなった。反面、株式市場のリスクセンチメントを受けて資源関連が堅調に推移したことで、AUD(豪ドル)は上昇。RBA理事会に対する期待感も後押しとなるなど、噂と期待感により対ドルで各通貨が右往左往する展開となった。
・昼ごろ(日)日銀金融政策決定会合
・13:30(豪)RBA理事会 政策金利発表
・15:30(日)白川日銀総裁会見
・夕方 (ユーロ圏) EU財務相理事会
・N/A (ユーロ圏)財務相臨時会合 90億ユーロの対ギリシャ支援を承認
・19:00 (独)7月鉱工業受注
・02:00 (米)財務省3年債入札
前日のNY株式市場が休場だったため、アジア株式市場のセンチメントからの動きは少ないとみられる。
こういった中、本日は当局関連のイベントが控えている。
まずは、日銀金融政策決定会合だが、先週臨時会合が既に開かれていることから、新たな政策変更・手段が変更になることはないと市場ではみている(市場環境が激変したわけではないため、当然か)。その後の白川日銀総裁のコメントで、現状認識をどう見るかがポイントになるかどうか。むりに日銀話題を取り上げても期待薄であろう。
そして、その後オーストラリアの理事会が開かれる。昨日の海外時間では、もしや利上げの可能性もあるのでは?と噂が出たようだが、これはGDPの数値が比較的良かったことからの思惑らしい。現状の物価状況はRBAが設定する範囲内に収まっており、少なくとも急を要する状況ではない。よって、政策金利の変更は現状維持(4.5%)が大方の予想。
ただ、第2四半期GDPの数値において設備投資が積極的な内容だったことから、今後の展開をどのように見るか次第では利上げ期待(現状では利下げの可能性はかなり低い)の話題がでやすいか。今後の消費者物価指数やGDPなどの物価関連には注目しておきたい。
ただ、欧米のニ番底懸念に加え、中国経済において鈍化傾向が見られるのであれば、豪にとっての最大資源輸出国だけにRBAとしても慎重にならざるを得ない。そのため、次回への期待感が醸し出される声明内容が出てくるかどうかにも注目しておこう。