吉野家ホールディングスは7日10時、新メニュー「牛鍋丼」を「吉野家」店舗にて発売する。価格は並盛280円、大盛380円。

新メニューの牛鍋丼。2日の記者会見では試食会も行われ、牛丼のルーツの味を堪能した

記者会見を行った安部社長が、牛鍋丼を手に撮影に応じる

創業111周年記念のメニュー第1弾として発売される同商品は、牛肉と玉ネギの他、白滝や豆腐などの具材を専用のタレで甘辛く煮込み、ごはんにのせている。明治32年に生まれた「牛鍋ぶっかけ」(牛鍋の具をごはんにかけた丼料理)をイメージしているといい、牛丼のルーツである牛鍋ぶっかけの旨さを追求した商品になっているとのこと。なお、牛肉は米国産を中心に、穀物肥育のオーストラリア産牛肉も1割程度使用するという。

2日に行われた戦略新商品発表会で吉野家代表取締役社長・安部修仁氏は、「白滝や豆腐などカロリーの低い具材を使ってヘルシーに仕上がったので、女性や中高年の方々の嗜好にも合うはず」と語り、同商品のヒットに期待を寄せていた。同日の会見では、牛鍋丼に続く第2弾メニュー「キムチクッパ」の発売も発表。10月7日より280円で販売を開始するとのことだ。

280円という価格については、「売上・客数の向上において即効性を発揮すべく、開発の冒頭からこの価格に目標設定していた」と安部社長。「ただ、価格だけ先行するのは我々の本来の立ち位置ではない。具材の組み合わせや量、専用のタレの濃度など、吉野家の味を出すために試行錯誤を重ねた」と主張していた。