DXアンテナは1日、地上デジタル放送用の平面アンテナ「デジキャッチフラット」の2製品「UAH900」「UAD1900」を発表した。発売は10月6日より。価格はオープンで、市場価格はUAH900が1万3,000円前後、UAD1900が1万8,000円前後と予想される。

八木アンテナ25素子に相当する高感度を持つ平面アンテナ「UAH900」「UAD1900」

平面アンテナは、八木アンテナよりも指向性がワイドになるため、テレビと1対1で接続してアンテナの向きを動かすといったレベルで、比較的簡単に調整が可能だ。UAH900は、そういった自分で手軽に取り付けられるアンテナとしては、異例となる高い感度を持ったアンテナ。現在市販されている家庭用平面アンテナとしては、最強となる、25素子の八木アンテナに相当する受信感度を実現している。UAD1900は、UAH900のブースター内蔵モデルで、受信機が一台だけでなく、テレビとレコーダーなどのように何台かに分配する場合には、こちらの方が適している。なお、ゲインを稼ぐために同軸ケーブルの先に家庭用のブースターを取り付けた場合、アンテナからブースターまでの間の同軸ケーブルで拾ったノイズも一緒に増幅してしまうが、UAD1900では、アンテナ本体にブースターを内蔵しているため、そのような心配はない。

同社によると、都内などの強電界地域では、今回発表されたUAH900ではなく、その下のUAH800でも(20素子相当)、問題なく映るケースがほとんどだという。ただし、当然ながら、どこでも確実に映るというわけではない。例えば、道路1つはさんで、向こう側では映るのに、こちら側では映らないといったケースも発生するなど、受信状況は、非常に狭い範囲で変化する。そういった難視聴地域での受信に関しては、やはりプロに相談したほうがよいとのことだ。