ネクスティア生命保険は1日、難関の資格として知られる「アクチュアリー」の取得支援を主な目的として活動する『Nextia Actuary Club(NAC)』を9月7日に創設し、社会貢献の一環として活動を開始すると発表した。一般の社会人や学生向けなど、社外向けにアクチュアリー資格取得を支援する活動は、「民間企業として初の取り組み」(同社)としている。
アクチュアリーは、保険や年金など金融商品の開発に携わる数学の専門家で、現在、資格取得までに平均9年(※1)、国内の日本アクチュアリー会正会員は約1,200人という"最難関資格"の一つ。欧米では人気の高い職種として知られている。日本では金融危機以降、リスクを見抜く高い能力を持つプロフェッショナルが必要とされており、監査法人や行政機関など、従来アクチュアリーが多く所属していた保険会社や信託銀行以外の企業においてもニーズが高まっている。
※1 日本アクチュアリー会のホームページより。合格平均年数は正会員までのもの
しかし、アクチュアリーの資格取得に向けて学習するには、一部の大学や団体等が実施する講座や研修などが主で、知識を得られる場所が限られている。その上、受講料も高額なケースが一般的で、「資格取得のための環境は、他の資格に比べて整っていないのが現状」(ネクスティア生命保険)。
ネクスティア生命では、社員の約1割がアクチュアリーの正会員および準会員(※2)であるという利点を生かし、9月7日、社会貢献活動の一環として、「Nextia Actuary Club(NAC)」を立ち上げる。
※2 原則として、アクチュアリー試験の1次試験を全教科合格すると、準会員となる
「難関資格取得の支援活動を行うことにより、広くアクチュアリーという職業の認知度を向上させるだけでなく、難解な保険料算出の仕組みなどへの理解促進を図ることも、狙いとしている」(同社)。
今後の活動としては、受験生を対象にした勉強会やセミナーを開催するほか、「ネット生保ならではの強みを生かす」(同)として、動画共有サービス「Ustream(ユーストリーム)」を通じて無料のライブ授業を配信。資格取得を目指す一般の社会人や学生に向けて、個別相談や受験生同士の交流会の場を提供するなどし、「未来のアクチュアリーをサポートする」(同)。
ネクスティア生命では、「NAC専用ホームページ」を9月7日にオープン。Ustreamによる講座の番組タイトルは、「これであなたもアクチュアリー! 2010」、公開場所は、Ustream『nextia TV!』。放映は9月下旬から開始する予定で、URLは、 http://www.ustream.tv/channel/nextia-tv 。
講座/カリキュラム開催予定表(Ustreamによる無料ライブ動画配信)は、以下の通りとなっている。