三洋、0.08μm以上の微粒子をほぼ100%キャッチするサイクロン式クリーナー

三洋電機は1日、サイクロン式クリーナー「airsis(エアシス)」の新モデル「SC-XD4000」を発表した。発売は10月21日。価格は11万5,500円。

airsisは、床面だけでなく、部屋の空気もキレイにするという特徴を持つ"空間清浄"サイクロン式クリーナー。最近のクリーナーでは、排気のきれいさを特徴とするモデルが増えてきているが、airsisでは、排気だけでなく、部屋全体の空気まで、キレイにするという点がポイントだ。掃除のあとに、部屋に舞い上がったハウスダストを除去するための空気清浄機能も搭載している。

新モデルは、昨年10月に発売された「SC-XD3000」の後継モデル。サイクロン式クリーナーでは、サイクロン機構によってゴミと分離した空気を、フィルターに通すことで、排気の中に含まれる微粒子を取り除いている。一般的には、高性能なクリーナーには、HEPAフィルター(直径0.3μmの粒子を99.97%以上キャッチ)が採用されているケースが多い。

それに対してairsisでは、HEPAの上位規格であるULPAフィルター(直径0.15μmの粒子を99.9995%以上キャッチ)を採用している。SC-XD3000では、これに加え本体内のプラズマ放電ユニットによってホコリ同士を結合させるという機構も搭載されており、直径0.3μm以上の粒子をほぼ100%キャッチすることができた。

SC-XD4000では、フィルターの表面に帯電層を追加。マイナスに帯電した帯電層により、サイズが小さく、フィルターを通り抜けていた微粒子もキャッチすることができるようになった。また、フィルターと外枠とを熔着することで、シール性能もアップ(従来は接着剤が使用されていた)。これらにより、直径0.08μm以上のサイズのホコリを、ほぼ100%キャッチすることが可能となっている。また、吸い込み仕事率も、従来の最大500Wから最大510Wへと進化している。

ヘッドには、8月21日に発売した「SC-XW55M」にも採用されている「隅・すき間一発!　逆立ちパワーブラシ」を採用。従来は2.5cm～3cm程度あったヘッドの右側の軸受け部分を、5mm程度にまで薄型化。壁際ぎりぎりまでブラシが届くようになり、ホコリが最もたまりやすい、壁際の効率的な掃除が可能だ。

それ以外の点については、手元グリップをひねるだけで、ヘッドが立った状態となり、アタッチメントなどを使用せずに狭い場所の掃除ができる「逆立ち」機能、クイックルワイパーなどのウエットシートを取り付けてのふき掃除機能、「エアブロック」＋「エアシス気流」による、空気清浄の高速化など、従来機種の機能や特徴を継承している。