米Intelは8月29日(現地時間)、独Infineon Technologiesのワイヤレスソリューション部門(WLS)買収で合意したと発表した。買収はキャッシュで行われ、総額は約14億ドル。2011年第1四半期中にも取引が完了するという。
WLSは主に3G通信関連のチップに注力しており、最近ではiPhone 4にHSPAモジュール製品が採用されていることが知られている。一方でIntelはWi-FiとWiMAX関連のソリューションを自身で保持しており、WLSの買収で3Gや、それに続くLTE関連の技術まで、ほぼすべてのワイヤレス通信技術を抱えることになる。WLS自体は買収後も独立した組織として運営され、ARMを含む既存顧客向けの製品提供は継続して行われる。Intelの戦略としては既存ビジネスを継続する一方で、チップセット型ソリューションや将来的なSoCにおける技術基盤を段階的に整備していくのが狙いとみられる。