最近は「亭主関白」より「恐妻家」ということばをよく聞くような気もするが、いまどきの夫婦の力関係ってどうなっているのだろうか? アイシェアがこのほど発表した「家庭の権力に関する意識調査」によると、昔ほどではないにしろ今も「亭主関白」な家庭の方が多いようだ。
同調査は、アイシェアが8月6日~10日に、同社の提供するサービス会員のパネラーを対象に実施。20代~40代の男女合わせて463人から回答があった。
既婚者181人に「現在、あなたの家庭の権力(物事の決定権など)は、どちらが握っていますか」とたずねたところ、男性の45.8%が「自分」(夫)と回答。「配偶者」(妻)に力を握られていると考えている男性は18.7%にとどまった。女性からの回答でも「配偶者(夫)」と答えた人が36.5%だったのに対し、「自分(妻)」は21.6%と少ない。ただ「どちらも同じくらい」、つまり"同等"と考える人も多く、男性では35.5%、女性では41.9%を占めている。
ちなみに「子供の頃、家庭での権力は、父親と母親はどちらが握っていましたか」と聞いたところ、子どもの頃に両親と一緒に過ごした経験のある男女429人のうち過半数の53.8%が「父親」と回答。「母親」は18.4%、「どちらも同じくらい」は27.7%だった。
では結婚前のカップルではどうなのだろう? 「未婚」の282人に「これまでの恋人との間で、物事の決定権などの権力はどちらが握ることが多かったですか」と聞いたところ、「自分」は男性で19.5%、女性で12.4%。「相手」としたのは男性で6.5%、女性で13.3%。男女ともにもっとも多かった回答は「どちらも同じくらい」で男性では52.7%、女性では55.8%を占めた。結婚前と結婚後で二人の力関係が変わってしまうということなのだろうか―。