【今日のCFD】香港HS株価指数

昨日の米株の反転と円高一服により、アジア株式がバーゲンハンティングの様相を呈する中、香港HSは軟調な地合いが継続しており、投資家は依然として中国経済の先行きへの警戒感を緩めていないことを示唆しているとも取れる。

また、今日はビッグネームの上半期決算発表が予定されており、このことも上値を抑える要因となった可能性がある。

例えば、時価総額世界第2位の原油・ガス大手ペトロチャイナ(0857.H)は、過去2年で最高益が想定されており、今後の中国国内の原油需要の方向性を示す可能性があり市場の注目度は高い。

同じ景気敏感セクターの金融株では、時価総額世界第1位の商業銀行、中国工商銀行(ICBC)(1398.HK)やライバルの中国銀行(Bank of China)(3988.HK)の動向にも市場の関心が集まる可能性がある。特に前者のICBCについては、資金調達に向けに、8月31日に上海市場で250億元相当の転換社債発行を予定している。更に香港と上海で株主割り当て増資も予定しているので、香港HS市場への短期的な影響を与える材料としておさえておきたい。

約1週間の動向をテクニカル見ると、綺麗にレジスタンスラインで上値が抑えられている。 このラインを突破しない限り、下落リスクは常に考えておいた方が良いだろう。仮に突破しても、38.20%レベルでは上値が重く、20700付近はショートポイントと想定しておきたい。

目先の下値ポイントは、フィボナッチ23.60%レベルか。ここをブレイクすれば、20400が次のターゲットとして浮上する。8月24日~25日にかけ同水準でサポートされダブルボトムを形成しつつある。トリプルボトム形成となれば、このラインの底堅さが再確認さる。 しかし底堅い分、ブレイクした場合、更にショートバイアスが強まる可能性もある。この水準での攻防は、今後のトレンドを探る上で分岐点となる可能性もあるため注視したい。

香港HS株価指数