スズキは、小型乗用車「スイフト」を全面改良し、9月18日より発売する。価格は1,244,250円から1,653,750円。

スイフト XS

スイフトは、2004年11月に日本で発売が開始されて以来、欧州、インド、中国など世界8拠点で生産されるスズキの世界戦略車。高い走行性能や個性的なデザイン、取り回しのしやすさなどが評価され、世界124ヶ国で累計約180万台を販売した(2010年7月末現在)。

新型スイフトは、軽量化と高剛性を両立した新しいプラットフォーム、吸排気VVTを採用した新エンジン、副変速機構付新CVTの採用などにより、走行性能に磨きをかけた。燃費は20.0~23.0km/L(10・15モード)を達成し、全モデルがエコカー減税に適合。CVT車は自動車取得税と重量税が75%の減税され、5速MT車は50%の減税となる。なお、「スイフト スポーツ」は今回ラインナップしていない。

ボディ骨格には高張力鋼板を積極的に使用し、約10kgの軽量化(2WD・CVT車)と車体ねじり剛性の向上を両立(車両重量:970~1080kg)。ホイールベースとトレッドを拡大し、直進安定性と旋回性を高めた。ステアリング操作量に応じてタイヤの切れ角を変化させる、可変ギヤレシオステアリングを採用。最小回転半径は15インチタイヤモデルで4.8m、16インチタイヤモデルで5.2mを実現した。

新エンジンは、全モデル4気筒1242cc。吸排気VVTを採用することで低中速域の燃費を向上させながら、全域をリニアなトルク特性とした。最高出力は67kW(91P)/6,000rpm、最大トルクは118Nm(12.0kgm)/4,800rpm。ロー/ハイ2段を持つ副変速機構付の新CVTを搭載。そのほか、「XS」にはパドルシフト付7速マニュアルモード、5MT車にはシフトアシスト機構、CVT車にはエコドライブインジケーターを採用した。

エクステリアのデザインは、一目でスイフトと分かりつつ、より洗練されたものとした。フロントにはU字モチーフを採用。フロントウインドウからサイドウインドウまで連続的なデザインとし、張り出した前後フェンダーと、足元を引き締める大径ホイールを採用した。ボディカラーは全6色を用意。インテリアはブラックとシルバーのコントラストにより、精悍でスポーティーなデザインとした。メーター内には燃費、航続可能距離、トリップなどを表示するマルチインフォメーションディスプレイを採用した。

使い勝手の面では、キーレスプッシュスタートシステム、上下40mmのチルトや前後36mmの調整が可能なテレスコピックステアリング、上方38mm下方20mmの調整が可能なシートリフター、クルーズコントロール(XS)、可倒式のフロントアームレスト(XS)、リヤシートリクライニング(XL、XS)などを採用。サブトランクは、ラゲッジボードによる多彩な収納方法を可能とした。安全面では、運転席・助手席SRSエアバッグ、フロントシートSRSサイドエアバッグ(XS)、SRSカーテンエアバッグ(XS)、ヒルホールドコントロール付のESP(XS)、頚部衝撃緩和性能に配慮したフロントシートなどを採用した。ディスチャージヘッドランプ装着車にはオートライトシステムが標準設定となる。

エクステリア(XG)

インパネ (XS)

インテリア

メーター

パドルシフト

サブトランク

エンジン

副変速機構付新CVT

6個のエアバッグ