ここ1週間ほどの間に、Apple関連の製品でタッチ操作を実現する特許が相次いで公開されたことが話題になっている。関連製品はMacBookなどのノートPC、iMacなどのオールインワン型デスクトップPC、iPodと多岐にわたる。特にiMacに関しては台湾Digitimesなど他媒体でのレポートもあり、実際に製品化が計画されている可能性が高いようだ。

この件についてはPatently Appleが先週末からそれぞれ「Apple Patents Point to Future MacBooks with IPS & Touch Displays」「The Mother Lode: Welcome to the iMac Touch」「Apple Wins Major Touch Technology Patent along with Patents for the Original iPod, iPod touch, Graphic Gradients, Shake & More」という3つの記事で報じている。仕組み自体については大きく語ることはないが、IPSディスプレイとタッチスクリーンを組み合わせ、マウスやトラックパッドのようなデバイスとはまた別な形での入力動作を可能にすることを主眼にしているようだ。つまり完全に一方を排除するわけではなく、あくまで適材適所で入力方法を使い分けられるようにするのが目的だと考えられる。とはいえ、これがすぐに製品化されるかは微妙な段階。22インチタッチスクリーン搭載iMacの噂があるものの、これまでにも噂だけで終わった製品は多いからだ。今回の特許は、あくまで製品化に向けた一歩と考えておくのがいいかもしれない。

また今回の一連の特許申請におけるポイントの1つは、3つめのiPodにまつわるもので、オリジナルのホイール搭載型iPod、全面タッチスクリーンのiPod touchと、両iPodシリーズでのタッチ検出にまつわるAppleの申請特許を米特許商標局(USPTO)が認めたことだ。これにより、AppleがiPod関連のデザインにおける重要特許を押さえたことになる。今後発生することになるとみられる、特許紛争での武器の1つとなるだろう。