マネックス証券は26日、東京証券取引所が提供する「コロケーションサービス」の利用を2010年11月から開始する予定となったと発表した。同サービスの利用は、"オンライン証券で初めて"という。

コロケーションサービスとは、取引所のデータセンターまたはネットワークのアクセスポイントに近接する場所に、証券会社の取引用システムを設置・接続して、売買の受発注を行う仕組み。取引システムと同一サイト上で売買の指示が出せるため、ネットワーク上の通信速度の高速化が図られ、取引処理の応答時間短縮が可能となり、「よりスピーディな売買執行が可能となる」(マネックス証券)。また、取引量増加への対応も図る。

マネックス証券は、東証の取引システム本体があるプライマリサイト内に、売買執行などのプログラムをインストールした機器などを設置することにより、「東証の売買システムおよび相場報道システムとの物理的な距離を極小化する」(同社)。その結果、気配情報の取得および注文の送信に要する時間を、それぞれ片道数百マイクロ秒以下にまで短縮することができるという。

マネックス証券では、2010年11月(予定)から、東証コロケーションサービスを利用し、時価基盤を東証内に設置する。「従来に比べ、よりリアルタイムな時価情報を提供することにより、逆指値注文の精度向上に役立つことが期待される」としている。