シマンテックは同社の統合セキュリティソフト「ノートン インターネットセキュリティ」シリーズ、最新版となる「ノートン インターネットセキュリティ 2011」、「ノートン アンチ ウイルス 2011」など2011年版新製品を発表。パッケージ版、ダウンロード版ともに27日より発売され、価格はオープン。同社Webサイトでは、ダウンロード版がそれぞれ6,480円、4,980円で同日より販売される。対応OSは、Windows XP(SP2) / Vista(32/64ビット) / 7(32/64ビット)。

2011年版は、さらなる検出率の向上や速度の向上などのパフォーマンスの向上が図られており、レピュテーション技術においては、5,800万人にものぼるという世界中のユーザー「ノートン コミュニティ ウォッチ」からの情報などクラウド上のデータを基に脅威を防ぐ。同社の持つユーザー網の広さが活かされたレピュテーションデータの蓄積により、複数の第三者機関から高い検出率を誇る。また、Webの閲覧、写真や文書のコピーなどの日常的なPCの利用においても現行2010年バージョンと比較において、それぞれ負荷が軽減されており、Web閲覧の場合には25%、ファイルコピーについては60%の軽減が図られている。

ユーザーインタフェースでは、セキュリティのコントロール設定やPCのパフォーマンス状態に関する情報などを整理できるよう再設計されており、ワンクリックでノートンオンラインバック、ノートンオンラインファイミリー、ノートンセーフウェブといったWebベースの多様なサービスへとアクセスできる。また、世界中で同社が特定・保護した脅威の情報を提供する「ノートン保護マップ」が実装されており、世界レベルでの脅威の傾向を把握できる。

ノートン保護マップでは、随時世界地図から情報が上がってくる

ノートン パワー イレイサーが公開されているWebサイト「ノートンレスキューツール」

また、「ノートン パワー イレイサー」などの無償ツールが公開される。ノートン パワー イレイサーは、偽セキュリティソフトや詐欺プログラムなど深刻化する金銭的被害への対応としてこれらを検出・削除する。偽セキュリティソフトについては、同社では毎年数億ドルをだまし取るために広く使われるツールとしている。なお、製品の発表にあたり、同社コンシューマビジネスユニット グループプレジデントジャニス・チャフィン氏からは以下のコメントが発表されている。

「今日のネット犯罪は沈静化する気配はなく、消費者がオンラインで安全を確保するために最も有効な保護が必要とされています。ノートン 2011 製品は、シマンテック史上最高の品質を持ち、また今日の進化し続ける脅威から消費者を保護するための付加価値ツールも備えた、最も包括的な保護ソリューションでもあります。」