クレディセゾンは24日、ビザ・ワールドワイド(Visa)と共同で、"日本初"というビザ・プロセシング・サービスを利用した国内で利用可能なプリペイドカードの発行を開始すると発表した。
改定貸金業法、改定割賦販売法の施行により、与信が必要なクレジットカードに様々な制限が設けられる中、「入会審査や与信枠といった制限がないプリペイドカードは、未成年者などの若年層や主婦層などのキャッシュレスニーズに応え、需要は高まるものと予測される」(クレディセゾン)。
また、顧客囲い込みのツールとして小売業のプリペイドカード発行ニーズも高まっているほか、2010年4月に資金決済法が施行され、資金移動業が銀行業以外にも開放されたことから、プリペイドカードにチャージした残高を国内外の銀行ATMなどから引き出すといった送金手段としての用途も期待される。
こうした状況を受け、クレディセゾンはVisaと共同で、国内で利用可能なプリペイドカードの発行を開始する。ビザ・プロセシング・サービスを利用するため、クレディセゾンでのシステム開発コストを最小限に抑えることができるという。
プリペイドシステムは、Visa独自の決済ネットワークであるVisaNetを介してカードにチャージされた残高と加盟店からの決済データがリアルタイムに照合される。そのため、チャージ残高の範囲内でクレジットカードと同様、国内外のVisa加盟店で決済できる拡張性の高いスキームとなっており、さまざまなソリューション提供が可能。
今後クレディセゾンは、ビザ・プロセシング・サービスとVisaNetを利用してハウスギフトカードを含め、用途に合わせたプリペイドカード事業を展開していく。
第一弾として、インターネット通販サイト「ユニクロ・ジーユーオンラインストア」で利用できるハウスギフトカード「ユニクロオンラインギフトカード」を24日から発行。同カードは、使い切り型のプリペイドカードで、主に贈答(ギフト)用商品として販売する。まずはセゾンカードのネットサービス「Netアンサー」会員限定商品とし、順次販売対象を拡大する。あわせて、クレディセゾンのポイントプログラム「永久不滅ポイント」の交換アイテムにも、同カードを追加して拡販促進する。