米Microsoftは8月23日(現地時間)、同社携帯プラットフォームの次世代バージョン「Windows Phone 7(WP7)」向け開発ツールの最終リリーススケジュールを発表した。現在同社はWP7向け開発ツールを「Windows Phone Developer Tools Beta」としてベータ提供行っているが、この正式版が9月16日で提供されることになる。WP7アプリ開発者らはこの正式版がリリースされた段階で、WP7の正式ローンチのタイミングまでにアプリのMarketplaceへの登録を済ませる必要がある。

同件についてはMicrosoftのWindows Phone Blogに記載がある。同社は前回のリリースでExpression BlendのWindows Phone Developer Toolsへの統合を完了させており、より最終版に近い形での開発環境が整っている。また作成したアプリのテストには付属ツールのWindows Phone Emulatorを用いることになるが、それ以外にも開発者を対象にした実機のテスト環境を用意しており、ある程度は実際の利用シーンに近い状態でテストが行えるようになっている。Microsoftによれば、Windows Phone Developer Toolsのダウンロード数はすでに30万回を突破しており、プラットフォームのローンチに向けた準備は着々と整っているようだ。

今回Microsoftがアナウンスしたのは、WP7提供開始と同時にオープンする同プラットフォーム向けWindows Phone Marketplaceへのアプリの登録手順だ。まずMarketplaceに登録したうえでWindows Phone Developer Tools Betaでアプリを開発し、9月16日の開発ツール最終版のリリースのタイミングを待って作成したアプリの再コンパイルを行い、MarketplaceにXAPファイルの登録を済ませる。これにより、10月初旬にMarketplaceがオープンした段階でローンチタイトルとしてアプリの提供が可能になる。興味ある方々はぜひトライしてみてほしい。