リコーは24日、防塵・防水性能を有するビジネス用途向けコンパクトデジタルカメラ「G700」を発表。発売は9月10日を予定しており、価格はオープン。推定市場価格は9万9,000円(サポートが充実した「G700安心保証モデル」は10万8,000円)。
G700は、2008年4月に発表された「G600」の後継機。「どんな状況でも仕事がこなせる"安心・確実"なカメラ」をコンセプトとして開発されており、工事業務、保安・記録業務だけではなく、新たにトレース・管理業務、より秘匿性の高い保安・記録業務、原本保証要求の高い業務に携わるユーザーをターゲットに展開する。
新製品では、新たなタフ性能として耐薬品性を採用。医療現場でも役立つよう、次亜塩素酸ナトリウム消毒、エタノール消毒に対応する。また耐衝撃性を強化。2mの落下や電源オン時の落下にも対応する(従来1.5m/電源オフ時のみ)。防水性能は従来のIPX7からIPX8に進化。水深5mで2時間の使用が可能となっている。防塵性は従来同様のIPX6に対応。-10℃の耐冷性も有する。
セキュリティ機能として、新たにライトワンスのSDカード「SD WORM」(サンディスク製)に標準対応。カメラ全体の動作をロックしたり、内蔵メモリーの再生をロックするといったカメラロック機能も装備する。
このほか、カメラメモ機能は最大20項目になり、バーコード読み取りは、1次元・2次元(QRコードなど)に対応。日付別表示で作業日ごとの画像がわかる3.0型約92万ドットの液晶や、間違った日付で撮影することを防ぐ「電源オン時日付」機能も採用。建造物の撮影にも効果を発揮する「電子水準器」を新たに搭載した。
従来機よりひき続き、工事写真提出用に適した画質モードや画像サイズになる「CALSモード」、10mフラッシュ、軍手や手袋での操作に配慮したボタン類、火災現場などでの撮影に適した「消防モード」なども備えている。
カメラの基本性能としては、有効1210万画素1/2.3型CCDと、焦点距離28~140mm相当(35mm判換算)の光学5倍ズームレンズを搭載。リチャージャブルバッテリー「DB-65」に加え、単4形アルカリ乾電池にも対応する。本体サイズは、118.8(W)×71(H)×41(D)mm(突起部含まず)、重さは約280g(本体のみ)。