映画『NECK ネック』が21日、公開初日を迎え、主演の相武紗季、溝端淳平、栗山千明、平岡祐太らが都内の劇場で舞台あいさつを行った。

映画『NECK ネック』の初日舞台挨拶を行った相武紗季
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人間の想像力から"お化け"を作り出そうとする風変わりな女子大学院生を演じた相武は、「この映画は、見終わった後に難しいことを考えてもらうのではなく、見ながら体感していただく作品です。そういう風に楽しんでもらえたら成功だと思います」とコメント。映画上映後の舞台あいさつとあって、「皆さんの感想をぜひ聞かせてください!」と笑顔で呼びかけていた。

この日の舞台あいさつには、相武演じる杉奈が幼少期に生み出したキャラクター・ゆかりちゃんも登壇した。何も知らされていなかった出演者は驚きの表情で見守ったが、女性お化けであるゆかりちゃんの衣装の中から坂東英二が登場すると二度ビックリ。急きょ、本作に教授役で出演している坂東が審査員を務める「夏の胸キュンエピソード大会」が開催された。

「高校1年生の時、二つ上の先輩たちが甲子園まであと一勝というところで負けてしまったんです。試合後に抱き合っている姿を見て感動しました」(溝端)、「母と二人で花火を見に行った時に、うれしそうに花火を見上げる母にキュンときちゃいましたね」(栗山)、「チョコレート入りたこ焼きを作ったけど誰も食べてくれなかったので、ひとりで完食。そんな僕にキュンときませんか?」(平岡)と各々がエピソードを披露。そんな中、「小学生の時に海水浴に行き、父と二人で渦巻きに飲み込まれちゃったんです。もうダメだ…と思った瞬間、近くで日光浴をしていた祖父が"ふんどし一丁"で救出してくれたんですよ(笑)。そんな祖父にキュンとしました」と話した相武が「胸キュン大賞」を受賞。坂東の好物として知られる"ゆで卵"型のオブジェを手渡され、「どこに置いていいか分からないけど……感無量です」と苦笑いしていた。

ゆかりちゃんの登場に驚く出演者たち

ゆかりちゃんの正体は板東英二だった

『NECK ネック』は小説『阿修羅ガール』などで知られる作家・舞城王太郎の原案による作品。大学生の杉奈(相武)が"お化けとは人間の想像力が生み出すもの"という理論を実証するために、首だけを外に出すことができる密閉箱型の実験装置「ネック・マシーン」を考案する。同級生の首藤(溝端)や幼馴染の越前(平岡)、編集者の英子(栗山)を巻き込みながら、「ネック・マシーン」を巡る恐怖とドタバタを描いたホラー・エンタテインメント。シネマサンシャイン池袋ほか、全国公開中。