米GoogleがAndroid開発者向けのDeveloper Phoneとして提供し始めたアンロック版「Nexus One」が発売から2週間で品切れになった。

GoogleはNexus Oneのオンラインストア直販から撤退した後に、8月5日からDeveloper PhoneとしてNexus Oneの販売を開始した。これにはオンラインストアで直販していたアンロック版の在庫処分を兼ねているのではないか……という声も上がったが、同社Developer AdvocateのTim Bray氏がAndroid Developersブログで「大量に用意した(開発者向けNexus Oneの)最初の在庫が、あっという間に消えてしまった」と明かしている。

一般コンシューマ向けには販売台数の伸び悩みが度々報じられたNexus Oneだが、開発者向けに販売したとたんに品不足状態の人気である。価格は529ドルで、Googleがオンラインストアで直販していたアンロック版と同じだ。割安というわけでもない。その背景にはGoogleがオンラインストア直販から撤退したことで、米国などでハイエンドのAndroid携帯のアンロック版が入手しにくくなってきた飢餓感があると考えられる。またオンラインストア閉店前にはNexus Oneの今後のサポートやファームウエア・アップデートが不透明だったが、Googleが改めて開発者向けに提供し始めたことで、安心してアンロック版Nexus Oneを購入できるようになったのも一因ではないだろうか。

Bray氏は「アクティブマトリックス有機ELディスプレイ(AMOLED)の世界的な不足が影響しているものの、HTCは手際よく対応している」と述べているが、しばらく入荷待ちの状態が続きそうだ。