フィンランドのNokiaは8月20日(現地時間)、米Motallyの買収で合意したことを発表した。2010年第3四半期に、全ての手続きが完了する見通しだ。
Motallyは社員8人の小規模な会社だが、モバイル開発者やパブリッシャをサポートする分析サービスで注目されている。インアプリおよびモバイルWebサービス内のトラッキングと報告システムを用意しており、ユーザー利用追跡から得たデータの意味を分かりやすいコンテンツに変えて提供するのが特徴だ。NokiaはMotallyの既存の顧客ベースのサービスを継続する計画だが、買収の狙いについてバイスプレジデントのMarco Argenti氏は「顧客との関係構築、最適化、マネタイズを改善するインアプリ/ モバイルWebブラウジング分析の強化を、グローバル規模で広がるOviエコシステムの開発者やパブリッシャに示す」と説明している。
ユーザーがスマートフォン/多機能携帯を選ぶ際に利用できるモバイル・アプリケーションを重視する傾向が強まる中、モバイルプラットフォームを提供するベンダーは、モバイル開発者を引きつけるために広告プラットフォームや分析ツールの提供に力を入れている。特に米国のスマートフォン/多機能携帯市場においてはアプリストアの差がAppleに対してNokiaが苦戦している大きな要因になっており、同社はアプリ開発者/ パブリッシャのサポートという土台づくりから巻き返しを図る。