配付する携帯電話の画面

富士通と北海道の白老町役場は、富士通製の携帯電話「らくらくホン」を活用した高齢者向けの生活支援サービスとして、地域のコンタクトセンターシステムを共同で構築すると発表した。同システムは8月23日より運用を開始する。

今回提供する生活支援サービスは、独り暮らしの高齢者を中心にらくらくホンを60台配布し、緊急通報サービスを提供するというもの。らくらくホンに用意された「よやく(予約)」「そうだん(相談)」「きんきゅう(緊急)」の3つのボタンを、必要な時に押すことで、地域の支援ボランティアとの相談や、位置情報を付与して119番通報ができる。また、携帯電話の内蔵センサーから自動通知される歩数情報やGPSなどを位置情報を安否確認に活用するサービスも提供する。

コンタクトセンターシステムは、あらかじめシステムに登録した地域の支援者の個人電話に転送するバーチャル・コールセンター方式を採用。これにより、場所と時間の制約を受けずに支援することが可能となり、コールセンターの設置にかかる設備コストが不要になるとしている。