三洋電機は20日、加湿空気清浄機2製品と加湿器2製品、加湿セラミックファンヒーター1製品を発表した。発売日などは表のとおり。
「ABC-VWK71C」は、空気清浄の適用床面積が、33畳(54m2)までという加湿空気清浄機。最大風量は7.1m3/分。適用床面積が33畳というとかなり広めだが、空気清浄機は家具などの配置によっては、適用床面積ぴったりのサイズの部屋では、能力が不足するケースもあるため、スペックに余裕のある製品を選んでおいた方が無難だ。最大加湿量は720ml/時で、プレハブ洋室では20畳まで、木造和室では12畳までの加湿が可能だ。加湿用の水タンクの容量は4Lで、連続で6時間弱使用できる。
同社の加湿器/加湿空気清浄機は、「電解水」によるウイルスウォッシャー技術を大きな特徴としている。電解水は、水道水を電気分解することで得られる次亜塩素酸とOHラジカルとが溶け込んだ水で、強力な脱臭、除菌、ウイルスなどの抑制作用を持つ。加湿器では、この水をエレメント(加湿フィルター)に注ぐことで、ここに触れる空気を洗浄する。加湿用の水トレイにためられているのは電解水なので、トレイ内やエレメントでの雑菌の繁殖も抑えられる。加湿空気清浄機では、これに加えて、電解水をミスト状にして放出する「デュアル空間清浄システム」を採用。部屋の空気を洗い、また壁やカーテンなどに付着したニオイなどを分解する。
ABC-VWK71Cの従来機との違いは、まず、「エアサーチ気流」の搭載。本体上部に設けられた前後方向に動くルーバーと、本体内部に設けられた左右に動くルーバーの2種類のルーバーにより、立体的な気流を起こすというものだが、これにセンサーが組み合わされているのが大きなポイント。
汚れの種類のほか、どこの空気が汚れているのかを検知し、例えば、ニオイならば上の方を中心に、ハウスダストならば下の方を中心に、さらに汚れている場所に合わせて気流をコントロールする。これにより、従来機の約1.4倍の速度での吸塵を実現。なお、8畳の空間を清浄するのに必要な時間は約9分となっている。
また、「光センサー&エコ自動」機能も新搭載。ABC-VWK71Cは、連続運転させることを前提とした設計のため、タイマー機能が搭載されていない。その代わりに、搭載されているのが光センサー&エコ自動。エコ自動ボタンを押すと、就寝時や外出時などで、部屋が暗くなり、さらに部屋の空気がきれいな状態になった場合、1時間後には間欠運転に切り替わり、電気代を節約するというもの。部屋の空気を常にきれいな状態に保つことが可能だ。
「ABC-VWK60C」は、空気清浄時の適用床面積が28畳までで(最大風量6.0m3/分)、加湿時の適用床面積がプレハブ洋室で18畳まで、木造和室で11畳までのモデル(最大加湿量650ml/時)。ただし、ABC-VWK71Cとは異なり、左右に動くルーバーは搭載されておらず、ルーバーの動きは前後のみとなる。また、光センサーは搭載されていない。
加湿器の「CFK-VWX05D」は、ABC-VWK71Cと同様に光センサーを搭載したモデル。これにより「明るさ連動運転」が可能だ。適用床面積は、プレハブ洋室で14畳までで、木造和室では8.5畳まで(最大加湿量は約500ml/時)。「CFK-VW03D」は、従来機「CFK-VW03C」のデザインを変更したモデル。光センサーは非搭載。適用床面積は、プレハブ洋室で7.5畳までで、木造和室では4.5畳まで(最大加湿量は約270ml/時)。
同社の加湿セラミックファンヒーターは、ヒーターの温風は本体の下から、加湿された空気は本体の上の部分から放出するという特徴を持つ。それぞれの機能の単独運転も可能だ。「RSF-VW13D」は、暖房時には、断熱材のあるコンクリート住宅では約9畳まで、断熱材のない木造住宅では約3畳までの広さで使用可能。加湿能力は最大520ml/時で、プレハブ洋室では14畳、木造和室では8.5畳までの加湿が可能だ。
品種 | 品番 | 発売日 | 価格 | 推定小売価格 |
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加湿空気清浄機 | ABC-VWK71C | 9月1日 | オープン | 6万円前後 |
ABC-VWK60C | 5万円前後 | |||
加湿器 | CFK-VWX05D | 2万円前後 | ||
CFK-VW03D | 1万5,000円前後 | |||
加湿セラミックファンヒーター | RSF-VW13D | 10月1日 | 2万5,000円前後 |