今日の銅先物(9月限)

今日は、半導体製造装置メーカーでは世界最大手のアプライド・マテリアルズ(AMAT.O)が、今後の需要に関し強気の見通しを示したことをきっかけにハイテク関連を中心にアジア株式が上昇した。株式の上昇は投資家のリスク選好姿勢を強め、その影響は銅市場へも波及した。昨日指摘したサポートポイントフィボナッチ50.00%レベルも意識され、レジスタンスラインを一気にブレイクした。

1時間足のチャートで確認しても、変則的ながらトライアングルを上抜けたかたちとなっており、今月最高値33935でダブルトップを形成するかが次の焦点か、と単純に考えるのは危険だろう。まず、33935へ到達する前にトレンドチャンネルドルの上限で上値を抑えられる可能性がある。

また、銅市場に大きな影響を及ぼす海外株式の動向が気になる。序盤の欧州市場はアジア市場につれ高し、上昇基調を維持するかに思われたが、思ったよりも上値は重い。やはり市場は欧米マクロへの警戒感を緩めておらず、今日発表予定の米経済指標の内容次第では、週末要因も絡みリスク資産を減少させようという思惑が強まるシナリオが浮上する。実際、ウォール街株価指数は日本時間17時時点で、根強い先行き不透明感から上値が抑えられる状況となっており、サポートラインを下抜けつつある。

銅先物(9月限) 1時間足

ウォール街株価指数 1時間足