米eBay傘下のPayPalがスマートフォン「Android」での支払いシステム提供に向け米Googleと交渉を進めていると、米Bloombergが8月14日(現地時間)に関係者からの話として報じている。
先日、GoogleがAndroid Marketの規約を改定して携帯キャリアなどサードパーティによるアプリ購入の決済代行を可能にしたことを報じたが、今回の報道は支払いオプションとしてPayPalが選択可能になる可能性があることを意味する。
Android Market普及の阻害要因として、かねてより購入後24時間の返品が可能な有料アプリ購入プロセスにまつわる不具合のほか、別途Googleの決済システムを利用する煩雑さが指摘されていた。これはキャリア支払いとApp Storeの支払いが独立して存在するiPhoneでも同様だといえるが、一方でAppleはApp Storeでの決済を他のiTunesコンテンツと同時に行えるうえ、ギフトカードなどのクレジットサービスも利用できるため、Android Marketほどハードルは高くなかったといえる。もし決済手段として将来的に携帯キャリアへの一括支払いやPayPalなどの外部オプション利用が可能になれば、さらなるユーザーの利用へとつながる可能性がある。