シャープは17日、モバイルタイプのプラズマクラスターイオン発生機「IG-CM1」を発表した。発売は9月1日。価格はオープンで、市場価格は1万3,000円前後と予想される。
IG-CM1は、プラズマクラスター技術誕生10周年を記念して発売される製品。プラズマクラスター技術は、複数の水分子に囲まれたH+と、同じく複数の水分子に囲まれたO2-からなるプラズマクラスターイオンを高濃度に空気中に放出することで、部屋の空気や、繊維に染みついたニオイを除去したり、ウィルスやアレル物質などの活動を抑制するというもの。2000年10月に発売した空気清浄器「FU-L40X」に初めて使用されてから、エアコン、冷蔵庫、洗濯機などの自社製品だけでなく、他社のさまざまな製品にも採用されている。プラズマクラスター技術のコアとなっているプラズマクラスター発生デバイスは、当初は電極部と回路部が別の設計で、電極にはガラス管を使用、サイズは225cm3、消費電力は2.2Wというものだったが、世代を重ねるごとに小型化、省電力化が進んでいる。この最新デバイスを使って作られたのが、モバイルタイプのプラズマクラスターイオン発生機IG-CM1。
IG-CM1は、57mm(W)×124mm×27.5mm(D)という手のひらサイズの製品だが、プラズマクラスターイオンの濃度は、IG-CM1から45cmの距離で約25万個/cm3、70cmの距離で約15万個/cm3。会社のデスクトップで使用したり、ランチなどの外出時に使用するなど、どこでも、自分の回りに、高濃度なプラズマクラスターイオンで満たされた空間を作り出すとことができる。電源はリチウムイオンバッテリーで、約4時間45分の充電で、約8時間の連続使用が可能だ。製品には、USB出力タイプのACアダプターが付属。USBケーブルだけを使用すれば、PCなどと接続して充電することもできる。
製品内には、取り外し可能なバッテリーとプラズマクラスターイオン発生デバイスが納められている。バッテリーとプラズマクラスターイオン発生機はどちらも消耗品となっており(プラズマクラスターイオン発生デバイスの寿命は約2年)、それぞれ、リチウムイオンバッテリーユニットが3,150円、プラズマクラスター発生デバイスが2,940円の価格で販売される。