富士フイルムは17日、3Dハイビジョン動画の撮影が行えるデジタルカメラ「FinePix REAL 3D W3」を9月4日に発売すると発表した。価格はオープンで、推定市場価格は4万8,000円前後。
同製品は、同社3Dデジタルカメラの第2弾。2組のレンズとCCDを搭載することで、被写体を異なる角度から同時に撮影して、取り込んだ2枚の画像を瞬時に3D映像に合成する。今回は、信号処理能力を強化した新開発の「リアルフォトエンジン3D HD」を搭載することで、3Dハイビジョン動画のオート撮影が可能となっている。
撮影した3D映像は、背面に搭載されている3.5型ワイド(115万ドット)のプレミアムクリア3D液晶に表示し、専用メガネを使わずにその場で観賞できる。同液晶は、WVGA解像度で細部までクリアに描写でき、明るさは従来比約1.5倍、色再現性は従来比約1.8倍に拡大しており、より色鮮やかで美しい3D映像を楽しめるとのこと。また、HDMIケーブルを使って3Dハイビジョンテレビに接続したり、3Dパソコンでの再生も可能。
静止画の撮影では、2つのレンズの設定を変えて、被写体をズームアップした画像とワイドな画像を同時に撮影したり、色調の異なる2枚の画像の同時撮影などが行える「ツインカメラモード」が利用できる。
そのほか、13種類のシーンポジションや、連写、マニュアル撮影、絞り優先、プログラムモードなど豊富な撮影機能を搭載。シーンに合わせてフラッシュの発光量を自動で調整する「スーパーiフラッシュ」、 異なる角度から2D撮影を2回行い、1枚の3D画像に合成する「3D2回撮り」、電車や飛行機などで撮影者が移動しながら、視点の異なる2枚を連写することで、超遠景を立体的に写し出すことができる「3D時間差撮り」などを搭載する。なお、撮影時や再生時に2Dと3Dがワンタッチで切り替え可能な「2D/3D切り替えボタン」も装備されている。
撮像素子は有効画素数1,000万画素の1/2.3型CCDを2つ、レンズも35mm判換算で約35mm~105mmのフジノン光学式3倍ズームレンズを2つ搭載。記録メディアは約34MBの内蔵メモリーのほか、SD / SDHCカードに対応。サイズは、124(W)mm×65.9(H)mm×27.8(D)mmで、バッテリーとメモリーカードを含んだ重量は約250g。
同製品の発表会詳細レポートは追って掲載予定。