リサーチ・イン・モーション・ジャパン・リミテッドは、無償のサーバー製品「BlackBerry Enterprise Server Express version 5.0.2」の提供を開始すると発表した。BlackBerry Enterprise Server ExpressのWebサイトから無償でダンロードできる。
BlackBerry Enterprise Serverは、端末とサーバー間のメール暗号化やカレンダーなどのデータ同期、ITポリシー設定や端末管理を提供する企業向けのサーバー製品。Microsoft Exchange Server / Small Business Serverに対応することで企業の情報をBlackBerry端末で利用できるようになる。サーバーのライセンス料は無償で、BlackBerryクライアント・アクセス・ライセンス(CAL)の追加購入も不要だ。
Express版は、既存のEnterprise Server 5.0 for Microsoft Exchangeの機能限定版。今回提供するversion 5.0.2では、ITポリシーの設定項目数が約75種類(従来は450以上)に制限され、冗長化構成機能、監視機能が非対応となっているが、強力な暗号化通信機能やデータ同期機能、Exchange Serverなどへの対応は従来通り。日本語プラットフォームにも対応しており、UIも日本語化されている。
個人ユーザー向けに提供されているBlackBerry Internetサービスと比べると、メールにExchangeやSmall Business Serverが利用できたり、カレンダーやアドレス帳をワイヤレス同期できたり、リモートでのファイルアクセスやイントラネットアクセスができるなど、企業ユーザーにとって便利な機能が搭載されている。
メールサーバーと同一サーバーで稼働させる場合は75ユーザーまで、BlackBerry用専用サーバーを設置する場合は1サーバーあたり2,000人程度まで。Express版のみ、メールサーバーと同一のサーバーに設置できるようになっているのもポイントだ。