米国でAndroid 2.2 "Froyo"を最初から搭載したDROID 2が発売になったのに合わせて、米Googleが8月12日(現地時間)にFroyo世代の新サービス「Chrome to Phone」と新機能「Voice Actions for Android」の提供を開始した。
「Chrome to Phone」は、パソコン用のWebブラウザ「Chrome」からAndroid携帯への連係を実現するサービスだ。たとえば、ChromeブラウザでChrome to Phoneのボタンを一押しするだけで表示しているWebページのURLをAndroid携帯に送信できる。利用するにはChromeブラウザにChrome to Phoneの拡張機能を、Android 2.2以上のAndroid携帯にChrome to Phoneアプリをインストールし、同じGoogleアカウントでサインインする。
Android携帯側でChromeから送られてきた情報に対応するアプリが自動的に起動するように設定しておくと、より便利だ。URLが送られてきたらAndroid携帯はブラウザを起動して送られてきたページを表示する。ChromeでGoogleマップを利用している状態でChrome to Phoneボタンを押すとAndroid携帯ではGooglaマップ・アプリが起動、ChromeでWebページ内の電話番号を選択した状態で押すと、Android携帯では電話番号が入力された状態で電話アプリが起動するという具合だ。テキストを選択した状態で押すと、Android携帯ではテキストがクリップボードにコピーされる。
実際に試してみたところ、ChromeでChrome to Phoneボタンを押してから2-3秒でAndroid携帯から通知音が鳴り、Android携帯をアンロックしたらChromeから送った情報にアクセスできる状態になっていた。
Chrome to Phoneは、Android 2.2に含まれる「Cloud to Device Messaging (C2DM) Framework」を利用したサービスである。Google社員の20%タイムプロジェクトから誕生したそうだ。
「Voice Actions for Android」はVoice Search (音声検索)の追加機能で、音声によるAndroid携帯の操作を可能にする。Android携帯のGoogle SearchウイジェットまたはVoice Searchアプリを音声認識状態にし、たとえば「Map of San Francisco」と話しかけると、サンフランシスコ市に合わせた状態でGoogleマップ・アプリが起動する。現時点でVoice Actionsは以下の操作コマンドをサポートしている。
- send text to (テキストメッセージ送信)
- listen to (音楽再生)
- call (電話)
- send email to (電子メール)
- go to (Webサイト)
- note to self (メモ)
- navigate to (ナビゲーション)
- directions to (ディレクション)
- map of (地図)
対応言語は英語(US)のみ、Android 2.2と最新のVoice SearchアプリおよびSearchウイジェットが必要になる。